泉鏡花「天守物語」

播州姫路「白鷺城」天守には、魔性の者たちが棲み、足を踏み入れたが最後、誰一人生きて帰らぬという。
ある日、天守夫人・富姫の元に勇壮の気満つ美丈夫・姫川図書之助が来訪。
美しき魔界と卑しき現世が交わる時、千歳百歳に唯一度、真の恋の物語が生まれる。

【出演】
富姫:山川琴美
亀姫:五十嵐由佳
姫川図書之助:中澤まさとも
小田原修理:呉圭崇
山隅九平:鈴木将之
薄:藤本教子
童達:大島由莉子、真一涼、内海祐紀ほか
語り(近江之丞桃六): 出先拓也

近松門左衛門「曽根崎心中」

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1703年、竹本座初演の人形浄瑠璃・文楽。
遊女・お初と商人・徳兵衛の心中事件が題材。
のちに歌舞伎の演目にもなった。
現在まで「恋の手本」として語り継がれる男女の悲恋物語。

【出演】
徳兵衛:中澤まさとも
お初:天野亜希子
九平次:内匠靖明
語り(旦那): 出先拓也

久米正雄「地蔵教由来」

博徒の嘉平と勘吉は、賭けに負けて素寒貧に。
一攫千金の為、旅人を騙して百姓たちから金を巻き上げようとするが…?
1926年映画化、現在まで舞台上演多数。

【出演】
彌三郎:中澤まさとも
嘉平:山川琴美
勘吉:藤本教子
娘:五十嵐由佳
婆:大島由莉子

カレル・チャペック「山椒魚戦争」

彼らは突然現れた。山椒魚に似たずんぐりとした体形に似合わぬ器用な手先。道具を与えると、たちまちそれらを使いこなし、優秀な潜水夫として働き始めた。
だが、知能と技術を発達させた彼らは、いつしか自分たちの権利を主張し始めて…。
作品を通して、人類への警鐘を鳴らし続けたカレル・チャペックの名作と名高いSF作品。
■出演
船長      出先拓也
ボンディ会長  呉圭崇
ポヴォンドラ  平居正行
フランティーク 鈴木将之
フラン幼少期  真一涼
リリー     山川琴美
アナ1     大島由莉子
アナ2     内海祐紀
アンドリアス  五十嵐由佳
☆脚本:吉岡平

シェイクスピア「アテネのタイモン」

アテネの大貴族タイモンは、執事や友人の忠告を無視し、群がる人々に大盤振る舞いを続けるが…?
最初の印刷は1623年とされる悲劇であり、問題劇、喜劇。

【出演】
タイモン:中澤まさとも
執事フレイビアス:出先拓也
アルシバイアディーズ将軍:呉圭崇
哲学者アペマンタス:内匠靖明
画家:山川琴美
宝石商:内海祐紀
タイトル:天野亜希子

泉鏡花「湯島の境内」

1914年(大正3年)発表。
一世を風靡した泉鏡花の代表作「婦系図」の一幕を戯曲化。
文京区「湯島天満宮」を舞台に主人公・早瀬と元芸者お蔦による涙の離別を描く。
当時、日本人の多くが二人の悲恋に涙し、作中の台詞を発したという。

【出演】
語り:呉圭崇
お蔦:朝比奈幸
早瀬:後藤ヒロキ

江戸川乱歩「指環」

1925(大正14)年7月初出。
全編セリフのみで構成されたわずか数頁の掌編ミステリー小説。

とある列車の同じ車両に乗り合わせた紳士風の二人。
実は、指輪をめぐる因縁があり…?

【出演】
A:神保巴
B:呉圭崇
語り:呉圭崇

火野葦平「紅皿」

登場人物、青い河童と赤い河童。
場所、魑魅魍魎も通らぬ、寂しいところ。
真っ赤な、木瓜の花が咲いている。

河童を愛した文豪によるト書きのない一幕物。

【出演】
・青河童:神保巴
・赤河童:後藤ヒロキ
・語り:呉圭崇

イプセン「人形の家-Et Dukkehjem-」

1879年の戯曲。
女性の自立を描いたフェミニズムの先駆的作品。
発表当時、主人公ノラは新しい女性像の象徴とされた。
「性の解放」が叫ばれる現代において、ますます語られる近代古典の名作。

【出演】
・ノラ :拝師みほ
・ヘルメル :出先拓也
・女中 :神保巴
・語り :いとうさとる

平林初之輔「探偵戯曲 仮面の男」

帝都を騒がせる謎の仮面強盗。
狙うのは金持ちだけ。
奪った金品は、慈善団体や貧しい人々に寄付――。
次に狙うは、成金実業家・青木邸。

プロレタリア文学運動の理論家ならではの犯罪戯曲。

【出演】
・東山:狭川尚紀
・芦田刑事:呉圭崇
・青木健作:藤原聖侑
・青木久子:藤田昌代
・富豪:呉圭崇
・富豪の娘:杉村ちか子

ユーゴー「レ・ミゼラブル-ジャン・ヴァルジャン-」


19世紀初頭のフランスを舞台に壮大な愛を描いた長編小説より。
主人公ジャン・ヴァルジャン序盤のエピソード。

【出演】
ジャン・ヴァルジャン :いとうさとる
ミリエル司教 :出先拓也
マグロアール女中 :神保巴
宿屋の女主人 :拝師みほ
憲兵・語り :呉圭崇

シェイクスピア「テンペスト(あらし)」

【作品紹介】
邪な弟に地位を奪われ、幼い娘とある島に流れ着いたプロスペロー。
ある時、偶然、弟を乗せた船を見つけ…

1612年初演、愛と魔法の復讐劇。
シェイクスピア最後の作品と言われる。

【出演】
・プロスペロー:狭川尚紀
・ミランダ:藤田昌代
・エアリアル:杉村ちか子
・ファーディナンド:藤原聖侑
・語り:呉圭崇

シェイクスピア「ロミオとジュリエット-Romeo and Juliet-」


【作品紹介】

1595年頃初演。
相憎む二つの家に生まれ、純粋ゆえに破滅へと疾走する若者達を描く悲劇。
物語の舞台となったイタリアのヴェローナには今もジュリエットの像が立つ。

【出演】
・ロミオ:相原嵩明
・ジュリエット:朝比奈幸
・ロレンス神父:後藤ヒロキ
・語り:呉圭崇

ヘッベル「ユディト-Judith-」

【作品紹介】
ドイツ最大の悲劇作家1840年の処女作。
旧約聖書外典【ユディト記】より
敵将を惑乱し首を取った美女の物語を脚色。
クリムト、ボッティチェリ、クラナーハ、カラヴァッジオ等、多くの画家にも描かれた。

【出演】
・ユディト:大島由莉子
・ホロフェルネス:中澤まさとも
・ミルファ:五十嵐由佳
・エーフライム:柏士文
・兵士:呉圭崇

アルフレッド・ド・ミュッセ「戯れに恋はすまじ-On ne badine pas avec l’amour-」

【作品紹介】
女流作家ジョルジュ・サンドとのロマンスでも知られる青春の詩人ミュッセ作。
1834年発表。

思いを寄せあう幼馴染の男女二人による、恋のかけひき、当てこすり耳こすり。

本作を基にガブリエル・ピエルネが歌劇、カミーユ・サン=サーンスが劇音楽を作曲。

【出演】
・ペルディカン:髙坂篤志
・カミーユ:山川琴美
・ロゼット:藤本教子
・男爵:呉圭崇

フリードリヒ・フォン・シラー「群盗-Die Räuber-」

【作品紹介】
1781年出版、翌年初演
ヴェルディによりオペラ化。
2019年2月宝塚歌劇宙組で上演。

故郷を離れ、放蕩三昧の日々をおくるカールは己を恥じ、父モール伯爵に手紙を送る。
だが、邪悪な弟フランツの奸計にかかり…。

【出演】
・カール:内匠靖明
・フランツ:髙坂篤志
・モオル伯爵:出先拓也
・アマリア :大島由莉子

坪内逍遥「家庭用児童劇-田舎の鼠と東京の鼠-」

【作品紹介】
文豪・演劇界の第一人者が書いたこども達の為の演劇台本集より。
イソップ寓話を脚色した作品。
1922(大正11年)刊行。

【出演】
・忠助:大島由莉子
・忠吉:五十嵐由佳
・ボウイ①:尼子真理
・ボウイ②:内海祐紀

坪内逍遥「家庭用児童劇-触ると金-」

【作品紹介】
シェイクスピア戯曲の翻訳で知られる著者が、子供たちが家庭内で演じる為に発表。
1922(大正11年)刊行。

【出演】
・爺:内海祐紀
・こがね:五十嵐由佳
・女中:尼子真理
・大黒さま:大島由莉子

イプセン「民衆の敵 En Folkefiende」


【作品紹介】

「近代演劇の父」による1882年作。
温泉の発見で賑わう田舎町に
工場の排水による汚染が発見され…。

社会における「真実と正義」
「虚偽と繁栄」を問いかける。

【出演】
・ストックマン医師:髙坂篤志
・町長:内匠靖明
・ストックマン夫人:内海祐紀
・ホヴスタット:出先拓也
・民衆: 五十嵐由佳、大島由莉子、山川琴美
・語り:呉圭崇

モリエール「ドン・ジュアン あるいは石像の宴」

【作品紹介】
1665年発表。
伝説のプレイボーイ
ドン・ファンが起源の喜劇。
放蕩と非道の果ての運命は…?

モーツァルトのオペラ
「ドン・ジョバンニ」にも影響。
宝塚歌劇でも上演。

【出演】
・ドン・ジュアン:中澤まさとも
・スガナレル:髙坂篤志
・エルヴィール:藤本教子
・騎士:出先拓也
・シャルロット:大島由莉子
・マチュリーヌ:尼子真理
・貧者:真一涼

三好十郎「炎の人 ゴッホ小伝」

【作品紹介】
1951年劇団民芸初演、第3回読売文学賞受賞の戯曲。
19世紀を代表する画家、ゴッホとゴーガン。
ゴッホの弟テオの支援もあり、南フランス・アルルで共同生活を始めたが…。

【出演】
・ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ:内匠靖明
・テオドール・ヴァン・ゴッホ:髙坂篤志
・ポール・ゴーガン:出先拓也
・ラシェル:内海祐紀
・男:中澤まさとも