田中光顕「維新風雲回顧録」

幕末の動乱・明治・大正・昭和を生き、95歳で天寿を全うした最後の志士の回顧録より。
田中の師・高杉晋作の教え
同郷土佐の先輩・坂本龍馬と中岡慎太郎の雄飛。

【出演】
田中光顕:呉圭崇
中岡慎太郎:武田慎太郎
高杉晋作:鈴木将之
軍人/桂小五郎:出先拓也
坂本龍馬:林佑樹

ドーデ「風車小屋だより アルルの女」

風車小屋だより (岩波文庫 赤 542-1) | ドーデー, 桜田 佐 |本 | 通販 | Amazonプロバンスを舞台にした24の短編小説より。
豪農の息子ジャンは、アルルの闘牛場で出会った女に心を奪われるが、女はある男の情婦だった。
1872年、ジョルジュ・ビゼーの音楽を付して上演。

【出演】
語り: 呉圭崇
ジャン: 鈴木将之
父: 平居正行
母:大島由莉子
男:出先拓也
御者:柏士文

尾崎士郎「花咲く土俵 若乃花の横綱問題」

国技館: 大相撲力士、土俵の内外 (河出文庫) | 尾崎 士郎 |本 | 通販 | Amazon相撲通としても知られ、横綱審議委員を務めた著者の回顧録より。
1958年1月場所で1956年以来2回目の優勝を果たした若乃花は、国民的人気にも後押しをされ、第45代横綱に推挙された。
しかし、横綱審議委員会は、横綱昇進の絶対的条件として、連続二場所優勝を打ち出していた。

【出演】
私:大島由莉子
酒井忠正:出先拓也
舟橋聖一:中澤まさとも
辰野隆:呉圭崇
阿部真之助:鈴木将之
記者:山川琴美

近松門左衛門「曽根崎心中」

曾根崎心中 | 角田 光代, 近松 門左衛門 |本 | 通販 | Amazon
1703年、竹本座初演の人形浄瑠璃・文楽。
遊女・お初と商人・徳兵衛の心中事件が題材。
のちに歌舞伎の演目にもなった。
現在まで「恋の手本」として語り継がれる男女の悲恋物語。

【出演】
徳兵衛:中澤まさとも
お初:天野亜希子
九平次:内匠靖明
語り(旦那): 出先拓也

ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」

「悩みを突き抜けて、歓喜にいたれ!」

楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
貧しく病身な男
孤独な魂の主
不撓不屈の征服者
彼はいかにして、全生涯の目標を創造したか
1903年発表

【出演】
ベートーヴェン:中澤まさとも
語り:出先拓也

夏目漱石「文鳥」

教え子の鈴木三重吉(小説家・児童文学者)のすすめで文鳥を飼い始めた漱石。
文鳥を眺めるうち、過去の忘れがたき女を夢想する。
1908(明治41)年発表。

【出演】
漱石:内匠靖明
鈴木三重吉:中澤まさとも
下女:内海祐紀
思い出の女:天野亜希子

寺田寅彦「柿の種」(朗読)

「天災は忘れた頃にやってくる」
などで知られる随筆の名手・物理学者の短文集より。

・震災後の東京
・日本の災害教育
・猫の本能と霊性
・忠犬ハチ公の死
・戦前にみた連合艦隊

【語り】
中澤まさとも
呉圭崇
出先拓也
天野亜希子
内海祐紀
内匠靖明

※出演順

永井荷風「あめりか物語」

若き荷風のアメリカ見聞記より
大望を抱く渡米者とのシアトル航路「船房夜話(明治36年11月)」
日本人出稼ぎ労働者の狂乱「牧場の道(明治37年1月)」

【出演】
永井荷風:鈴木将之
柳田、親方:内匠靖明
岸本、子分:出先拓也
友:中澤まさとも

坂口安吾「勝負師」

昭和22年6月
10年不敗の木村義雄名人は塚田正夫に敗れ、名人位を失った。
そして2年後、昭和24年5月
木村は挑戦者として塚田名人に挑む。
文学界きっての愛棋家・坂口安吾の観戦記。

【出演】
私(坂口安吾):中澤まさとも
木村義雄:出先拓也
升田幸三:内匠靖明
棋士:呉圭崇

萩原朔太郎「田端に居た頃(室生犀星のこと)」

「君もずいぶん強情の男だな。」
「君こそ我がままだ。」

同じ北原白秋門下であり、兄弟のような仲であった大詩人二人。
彼らの交流と喜劇的對照、限りなき友情についての記録。

【出演】
萩原朔太郎:内匠靖明
室生犀星:中澤まさとも

司馬遷「史記-李牧-」(リモート収録)

李牧は、春秋戦国時代末期、趙の北方を守った名将である。
匈奴の侵略を防ぎ、秦を苦しめ、桓齮将軍を敗走させた。
この頃、秦の攻撃を一時的にでも退け、領土を奪還したのは李牧のみ。

【出演】
李牧:内匠靖明
士卒:出先拓也
語り :呉圭崇

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

伝記「ナイチンゲール物語」(リモート収録)

Florence Nightingale、1820年5月12日 – 1910​年8月13日
「近代看護の母」「看護師の祖」「ランプを持ったレディ」、ナイチンゲール。
裕福な家に生まれながらも、時代の激動に身を投じた彼女の生涯を描く。

【出演】
フローレンス・ナイチンゲール:山川琴美
シドニー・ハーバート:中澤まさとも
語り:呉圭崇
将校+負傷兵:出先拓也、呉圭崇、内匠靖明

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

萩原朔太郎「ウォーソン夫人の黒猫」(リモート収録)

1929年7月号「文藝春秋」初出。
頭脳もよく、相当に教育もある女性が悩まされる「黒猫の怪異」。
この物語の主題は、ゼームス教授の心理学書に引例された、一実話である。

【出演】
語り:出先拓也
ウォーソン夫人:山川琴美
老博士:呉圭崇

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

春秋左氏伝より「宋襄の仁」(リモート収録)

孔子の編纂とも伝わる歴史書「春秋」の解釈書より、有名な「無用の情け」を表す「宋襄の仁」の語源エピソード。
本書は、君子のあるべき姿、生きる上での示唆に富み、西郷隆盛や「三国志」の名将関羽も愛読したと言われる。

【出演】
語り :出先拓也
襄公 :中澤まさとも
公孫固 :内匠靖明
子魚 :呉圭崇

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

永倉新八「新撰組顛末記-島原遊郭流連-」

慶応三年正月。
新撰組幹部、永倉新八・斎藤一・伊東甲子太郎
隊規違反であわや…?の巻。

【出演】
永倉新八:内匠靖明
伊東甲子太郎:中澤まさとも
斎藤一:平居正行
近藤勇:出先拓也
土方歳三:呉圭崇
芸妓:大島由莉子ほか

高村光雲「幕末維新懐古談(一度家に帰り父に誡められたはなし)」

明治大正期を代表する彫刻家で「老猿」「西郷隆盛銅像」で知られる光雲が幼き日の父との思い出を振り返る。
詩人・彫刻家の高村光太郎、鋳金家の高村豊周は、光雲の息子。

【出演】
高村光蔵:出先拓也
父:内匠靖明

直木三十五「宮本武蔵」

剣聖・宮本武蔵の青年期から死までの求道を吉岡一門との一乗寺決闘、巌流・佐々木小次郎との心理戦などを通して描く。

「直木賞」は直木三十五死後の昭和10年、文藝春秋社長・菊池寛により設置。

【出演】
宮本武蔵:内匠靖明
語り:後藤ヒロキ
新免無二斎:呉圭崇
吉岡の門弟、青木城右衛門:中澤まさとも
吉岡の門弟:出先拓也

【番外編/おうち朗読】泉鏡花「幼い頃の記憶」


1912(明治45)年発表。
「夢に見たのか、生れぬ前に見たのか、或は本当に見たのか」
鏡花が幼い頃に出会い、再会に胸躍らす、ある少女との心象風景。

【朗読】中澤まさとも

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

【番外編/おうち朗読】芥川龍之介「孤独地獄」

私(芥川)が母から聞いたのは大通である大叔父・細木香以の話であった。
彼が吉原の玉屋で禅超という僧侶と会った事から物語は始まり…。

※大通とは…遊興に詳しい、ほんとうに通の人、など。

【朗読】出先拓也

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

【番外編/おうち朗読】鴨長明「方丈記」

日本三大随筆の一つ。
無常観、脱俗世を綴った鎌倉時代の隠者文学の代表作。
主に山中の草庵での閑居生活を語った後半部分を朗読。

【朗読】呉圭崇

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

篠田鉱造「幕末百話」

1902年「報知新聞」に連載された幕末維新期の回顧談集。
庶民たちが体験した時代の激変をジャーナリスト・新聞記者の篠田鉱造が記す。

【出演】
・浮世床 ちょんまげ話:呉圭崇
・御一新前後の肉食:朝比奈幸
・維新前後 刀商と西洋人:神保巴
・正月の夜 江戸の物騒:後藤ヒロキ