林芙美子「ひらめの学校」

海の底にはひらめの子供たちが通うひらめの学校がありました。

今日は、サバ村に見たことのない大きな怪物を見学に行くことになって…。

魚たちの視点から人間を独特の視点で覗いた不思議な童話。

初手:1947(昭和22)年

■出演

語り      山川琴美

生徒1     青山優子

生徒2     内海祐紀

体操の先生   出先拓也

鯖村の村長   平居正行

村男1     平居正行

村男2     出先拓也

老婆      青山優子

男の子     内海祐紀

ひらめ村の村長 武田慎太郎

小川未明「月夜とめがね」

静かな町のはずれに住んでいるおばあさんのもとに突然訪れためがね売り、そして一人の少女。

それぞれの交流が、穏やかな月夜の情景とともに優しく描かれた物語。

■出演

・おばあさん:大島由莉子

・男/女の子:真一涼

・語り:内海祐紀

野村胡堂「向日葵の眼」

加奈子は幼馴染・麗子の母が行方不明になったと聞き、叔父の六郎とともに向日葵御殿と名高い彼女の屋敷へ向かうのだった。

手掛かりは母の失踪前に渡された指輪とそれに刻まれた「向日葵に眼を与えよ」という文字のみ。
「銭形平次」で有名な著者の当時はまだ珍しかった少女探偵もの。
初出:「少女倶楽部」1929(昭和4)年11月
■出演

加奈子 藤本教子

麗子  五十嵐由佳

六郎  柏士文

紺野  平居正行

語り  出先拓也

小川未明「つじうら売りのおばあさん」

友達の家にカルタ会へ出かけた義雄さんは、おとなりのかね子さんを誘っていきました。

カルタ会も一区切りを過ぎた頃、最近子供たちの間で話題の

つじうら売りが、近くを通りがかって…。

辻占売り…占い師のようなもの。

当時は辻占菓子という、おみくじを入れた菓子を売る者もいたという。

■出演

達夫   真一涼

かね子  五十嵐由佳

男の子  藤本教子  

女の子  内海祐紀  

つじうら売り 中澤まさとも

語り  青山優子

宮沢賢治「ありときのこ」

ある日、いつものように蟻の歩哨が森の入口を見張っていると、見たことのない大きな建物が急に現れて…

ユーモア溢れる蟻目線の世界とともに、自然の繊細な情景も描かれた作品。

初出時表題:「朝に就ての童話的構図」

■出演

歩哨蟻:柏士文

伝令蟻:青山優子

子ども蟻1:藤本教子

子ども蟻2:真一涼

語り:平居正行

堀辰雄「羽ばたき Ein Marchen」

1931年初出。
宮崎駿作品にも影響を与えたファンタジー短編。
2人の少年ジジとキキは「魔女の宅急便」のキャラクター名のルーツ。

【出演】
ジジ:山川琴美
キキ:大島由莉子
ジジの母:五十嵐由佳
髭の男:藤本教子
語り:内海祐紀

林芙美子「蛙」

より江と健ちゃんのお母さんは、村で唯一の産婆さんでした。
ある夜、二人で留守番をしていると、より江は土間の隅で蛙を見つけます。
そしてひとりの見知らぬ男の人もやってきて…
初出:1936年「赤い鳥」

■出演
より江:五十嵐由佳
健:真一涼
毋:藤本教子
男:平居正行
語り:山川琴美

夢野久作「お菓子の大舞踏会」

定本 夢野久作全集 第1巻 | 夢野久作, 西原和海, 川崎賢子, 沢田安史, 谷口基 |本 | 通販 | Amazon
お菓子が大好きな五郎さんは、毎日ご飯を食べずにお菓子ばかり食べてました。
そんなある日、家中のお菓子を隠されてしまった五郎さんは、ふてくされて布団に潜ってると、偶然にもお菓子の詰め合わせが送られてきてしまいます。
全て食べ尽くし、お腹いっぱいで眠くなった五郎さんはウトウトしてしまい、気がつくと辺りは真っ暗になっていました。

暴食な少年が体験したある不思議な出来事とは…。

初出:1923年

■出演
五郎        五十嵐由佳
父         柏士文
母         内海祐紀
郵便屋&医者    出先拓也
キャラメル     山川琴美
チョコ       鈴木将之
ウエハース     大島由莉子
ドロップ      柏士文
ワッフル      出先拓也
語り       平居正行

与謝野晶子「うなぎ婆さん」

昔、ある山里におとめさんというお婆さんがありました。
このおとめさんは”うなぎ婆さん”とも呼ばれていました。
おとめ婆さんは、鰻をつかまえる名人なのです。
近頃、おとめ婆さんは、気になることがありました。

11人の子供を育てた母でもあった与謝野晶子の童話。

【出演】
おとめ:山川琴美
お花:五十嵐由佳
お作:内海祐紀
おとら:藤本教子
三八:鈴木将之
語り:大島由莉子

小泉八雲「ライオン」

その昔、インドのとある国に、仲の良い四人兄弟がいた。

兄弟は隣国に留学し、そこで数々の知識や術を学び、帰国の途についた。

その道中…。

■出演

長男     呉圭崇

次男     平居正行

三男     柏士文

四男     真一涼

ナレーション 内海祐紀

☆脚本:吉岡平

モーリス・ルヴェル「二人の母親」

ある老人が公園で一人遊びをする少年に声をかけた。
すると彼は、そこで出会った少年の母と名乗る女性から少年にまつわる不思議な話を聞いて…。

■出演
老紳士   中澤まさとも
女1    藤本教子
女2    五十嵐由佳
ジャン   真一涼
医師    出先拓也
語り    山川琴美

岡本かの子「ひばりの子」

ある日、婆やが巣から落ちたひばりの子を拾ってきました。
それを見た一郎とたえ子は、「うちで飼おう」と大はしゃぎで…。
初出:「良友」コドモ社、1920(大正9)年4月号

■出演
一郎      真一涼
たえ子     山川琴美
婆や      藤本教子
お母さま    大島由莉子
語り      五十嵐由佳

小川未明「金の輪」

長い間病気で臥していた太郎は、ようやく外へ出られるようになりました。
ある日、太郎が外を歩いていると、見知らぬ不思議な少年と出会い…

初出:1919(大正8)年

■出演
太郎:藤本教子
語り:尼子真理

直木三十五「ロボットとベッドの重量」

ロボットが人間の代わりになる。
そんな未来を現実にせんと、病に侵された男は死の間際に自らが製作したロボを妻に託した。
だがそれは、愛情ではなく多情な妻への嫉妬に狂った男の企みで…。

初出:昭和6(1931)年

■出演
夏見俊太郎 出先拓也
夫人    内海祐紀
看護婦   大島由莉子
男     柏士文
ロボット  山川琴美
語り    尼子真理

小野浩「金のくびかざり」

クリスマスイブの夜、よしこさんの家では、犬や猫たちがサンタさんを出迎える準備をしていました。
でもオウムはかごの中にいるので、何もできず少々しょんぼり。
そして真夜中にサンタさんが訪れて…。
初出:1928(昭和3)年「赤い鳥」12月号

■出演
よしこ   山川琴美
犬     平居正行
オウム   内海祐紀
サンタ   出先拓也
灯り    真一涼
コウノトリ 尼子真理
語り    五十嵐由佳

夢野久作「卵」(リモート収録)

少年と少女。
夢想の恋、魂の忍びあいの果てに生まれたものとは。
1929(昭和4)年10月「猟奇」初出。

【出演】
三太郎:内匠靖明
露子&卵:山川琴美
語り:出先拓也

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

林芙美子「狐物語」

四国のある山の中に六兵衛狐という、いつも一人歩きが好きな風変わりな狐がいました。
ある雨の日、六兵衛は人間の子供たちが歩いているのを見かけ、それを追いかけると…。
初出:1947年

■出演
六兵衛狐   五十嵐由佳
少年1    真一涼
少年2    内海祐紀
少年3    尼子真理
赤兵衞    出先拓也
おじいさん  呉圭崇
村人1    中澤まさとも
村人2    平居正行
語り     大島由莉子

ヘンリー・ジェイムス「ねじの回転」前編

19世紀終わり、怪談パーティが上流階級で盛況だった。
主催者は変わり種の話として、ある資産家の子供として生まれた兄妹の話を語りだして…。
フローラとマイルズ、幽霊が見えるという2人に家庭教師として雇われた「私」。
そこで日常と非日常の境を彷徨う内に私の精神は徐々に擦り減って…。

かつて実写化もされた古典ホラーとして名高い名作を前後編でラジオドラマ化!!

※こちらは前編のみです。

■出演
私     山川琴美
マイルズ  真一涼
フローラ  五十嵐由佳
グロース  大島由莉子
雇い主   呉圭崇
ジェセル  尼子真理
クイント  中澤まさとも
ダグラス  出先拓也
ゲスト男  平居正行
ゲスト女  藤本教子

☆脚本:吉岡平

小川未明「春がくる前」

■作品紹介
長くて寒い冬、野原の木はさびしいのを我慢しながら、過ぎ去った春、夏、秋のことを思い出していました。
「早く春がきてくれればいい…」
そんなある日、一羽の小さなウグイスが、この木のこずえにやってきました。

初出:1921(大正10)年3月

■出演
木:出先拓也
ウグイス:五十嵐由佳
語り:藤本教子

竹久夢二「クリスマスの贈り物」

■作品紹介
クリスマスまでもう一週間。
みっちゃんは、いっぱいプレゼントが欲しくて、お母さんに頼んで、サンタさんへ手紙を書いてもらいました。
それを隣の二郎君にも教えてあげると…。

■出演
みっちゃん   山川琴美
かあさん    内海祐紀
二郎      真一涼
二郎のかあさん 藤本教子
語り      大島由莉子

室生犀星「不思議な国の話」

■作品紹介

幼かった頃、私は話し上手の姉からいろんな話を聞かせてもらっていた。
今回のお話は、町から五里ほど離れた医王山というお山のお話で…。
初出:1922(大正11)年

■出演

私:内海祐紀
姉:山川琴美
幼い頃の私:五十嵐由佳