山本周五郎「異変 斑猫丸事件」

■作品紹介
時は安永年間(1775年ごろ)
夜な夜な動き回り、幾人もの持ち主を切ったという妖刀・斑猫丸。
それが縁あって町与力・篤木家の手元に届いた。
刀が動くなど迷信だ、
と強気の若侍・篤木半十郎だが実際にその様子を目の当たりにして…。
どうしてもその事実を受け入れられない彼のもとへある日、風来山人と名乗る老人が訪れて…。

■出演
篤木半十郎  真一涼
篤木半兵衛  中澤まさとも
松本出雲守  呉圭崇
弥太八    内海祐紀
根岸肥前   平居正行
四方木三之助 柏士文
風来山人   出先拓也
語り手    尼子真理

☆脚本:吉岡平

春秋左氏伝より「宋襄の仁」(リモート収録)

孔子の編纂とも伝わる歴史書「春秋」の解釈書より、有名な「無用の情け」を表す「宋襄の仁」の語源エピソード。
本書は、君子のあるべき姿、生きる上での示唆に富み、西郷隆盛や「三国志」の名将関羽も愛読したと言われる。

【出演】
語り :出先拓也
襄公 :中澤まさとも
公孫固 :内匠靖明
子魚 :呉圭崇

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

永倉新八「新撰組顛末記-島原遊郭流連-」

慶応三年正月。
新撰組幹部、永倉新八・斎藤一・伊東甲子太郎
隊規違反であわや…?の巻。

【出演】
永倉新八:内匠靖明
伊東甲子太郎:中澤まさとも
斎藤一:平居正行
近藤勇:出先拓也
土方歳三:呉圭崇
芸妓:大島由莉子ほか

田山花袋「重右衛門の最後」

■作品紹介
所用で信州へ訪れた富山は、旧友の根本行輔と再会すると…。
村では毎晩のように付け火があり、村の顔役でもある彼はそのことに頭を悩ませていた。
容疑者に重右衛門という男が挙げられていたが、その証拠はどこにも見当たらない。そうこうしていると、再び付け火が村を襲って…。

■出演
富山(とみやま)…呉圭崇
根本行輔(ねもとこうすけ)…平居正行
根本の妻…尼子真理
重右衛門…出先拓也
娘…真一涼
老婆…五十嵐由佳
若い衆…内匠靖明

☆脚本:吉岡平

高村光雲「幕末維新懐古談(一度家に帰り父に誡められたはなし)」

明治大正期を代表する彫刻家で「老猿」「西郷隆盛銅像」で知られる光雲が幼き日の父との思い出を振り返る。
詩人・彫刻家の高村光太郎、鋳金家の高村豊周は、光雲の息子。

【出演】
高村光蔵:出先拓也
父:内匠靖明

直木三十五「宮本武蔵」

剣聖・宮本武蔵の青年期から死までの求道を吉岡一門との一乗寺決闘、巌流・佐々木小次郎との心理戦などを通して描く。

「直木賞」は直木三十五死後の昭和10年、文藝春秋社長・菊池寛により設置。

【出演】
宮本武蔵:内匠靖明
語り:後藤ヒロキ
新免無二斎:呉圭崇
吉岡の門弟、青木城右衛門:中澤まさとも
吉岡の門弟:出先拓也

【番外編/おうち朗読】永倉新八「新撰組顛末記」


新撰組二番隊組長・永倉新八が維新後、小樽新聞社の記者に口述した回顧録より、新撰組の名を轟かせた死闘「池田屋事件(元治元年)」。

近藤勇、土方歳三、沖田総司、原田左之助、藤堂平助ら幹部たちの姿が生々しく語られる。

【朗読】内匠靖明

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

アーサー王物語「サー・ガウェインの結婚」(リモート収録)

騎士ガウェインは、アーサー王の甥であり、円卓騎士団の中で最も賢明で名高い騎士の一人でした。
また、朝から正午まで力が3倍になるという不思議な能力を持っていました。

そして、彼の妻にも不思議な過去がありました。

【出演】
・ガウェイン 内匠靖明
・醜女:山川琴美
・邪悪な騎士:出先拓也
・語り:呉圭崇

※出演者が自宅で録音した作品です。

アーサー王物語「アーサー王の結婚と円卓騎士団の結成」(リモート収録)

5世紀から6世紀のブリトン人の王、アーサー・ペンタゴン。
聖剣エクスカリバーを携えブリテン島から侵略者たちを退けた。

絶世の美女グィネヴィアとの結婚
万能の魔術師マーリンらによる「円卓騎士団の結成」
それは、栄華の極みか欠損の兆しか…

【出演】
・アーサー王、ガウェイン:内匠靖明
・魔術師マーリン:出先拓也
・ランスロット:中澤まさとも
・語り:呉圭崇

※出演者が自宅で録音した作品です。

篠田鉱造「幕末百話」

1902年「報知新聞」に連載された幕末維新期の回顧談集。
庶民たちが体験した時代の激変をジャーナリスト・新聞記者の篠田鉱造が記す。

【出演】
・浮世床 ちょんまげ話:呉圭崇
・御一新前後の肉食:朝比奈幸
・維新前後 刀商と西洋人:神保巴
・正月の夜 江戸の物騒:後藤ヒロキ

中島敦「名人伝」

かつて趙の邯鄲に紀昌という男がいた。
彼は天下一の弓名人を志し名手と名高い飛衛のもとに弟子入りを志願するのだが…。
「名人とは何か?」
著者が読み手に解釈を委ねた寓話的作品として評されており、又、遺作ともいわれている。

■出演
紀昌 内匠靖明
飛衛 柏士文
甘蠅 出先拓也
妻  藤本教子
知人 平居正行
盗人 真一涼
語り 大島由莉子

☆脚本:吉岡平

谷崎潤一郎「麒麟」

儒教の祖・孔子。
彼の聖人が生まれた時、麒麟が現れたと言う。

【吾未だ徳を好むこと、 色を好むが如くする者を見ざる也】(論語より)

耽美派谷崎ならではの孔子譚。
1910(明治43)年発表の初期短編。

【出演】
孔子:呉圭崇
霊公: 後藤ヒロキ
南子:朝比奈幸
語り:呉圭崇
女官、民:神保巴

小泉三申「明智光秀」

嗚呼彼の明智光秀たるもの
豈に必ずしも「主殺しの大罪人」として唾棄すべき人ならんや。
「忠」の一字を以て、武門無二の至宝と為せる戦国時代に当り、いやしくも思慮あり、鑑識ある者、誰れか好んで罪悪の犬馬となり、不臣の門に赴くを為さんや。
(※著者緒説より抜粋)

【出演】
明智光秀:いとうさとる
織田信長:呉圭崇
語り:出先拓也

菊池寛「形」

■作品紹介
戦国時代、槍の名手として名を馳せた侍大将・中村新兵衛は合戦で猩々緋(しょうじょうひ)の陣羽織と唐冠櫻金(とうかんえいきん)の兜を身に着けており、敵兵はその姿を見るだけで震え上がり逃げていった。
そんな彼が合戦前日に自身が養育係として育ててきた若君からある相談を受けて…。
「まずは形から」その言葉がこれほど響く作品は中々ないでしょう。

■出演
中村新兵衛 出先拓也
若武者   真一涼
敵兵一   内匠靖明
敵兵二   平居正行
語り    大島由莉子

☆脚本:吉岡平

幸田露伴「運命」

■作品紹介
中国の古典「明史」をもとに作られた歴史小説で明の創始者・洪武帝が後継者を孫の建文帝に譲ったことから起きた建文帝とその叔父・燕王(後の永楽帝)の権力争いが描かれている。

原文は漢文書き下し調で当時の人々も読み解くのが非常に難解だったという。

元のタイトルは 中国における運命、店名を意味する語「定数」だったとのこと。

作家・田中芳樹も「運命」を題材にした作品を書いている。

建文帝    中澤まさとも
幼少時代   山川琴美
洪武帝    出先拓也
方孝孺    平居正行
燕王(永楽帝)呉圭崇
語り     大島由莉子

☆脚本:吉岡平

唯円「歎異抄」


【作品紹介】
浄土真宗宗祖、親鸞死後、師の教えと異なった教えが伝えられていることを嘆いた弟子によって記された。
対話形式の九条と十三条を抜粋。

【出演】
・親鸞:出先拓也
・唯円:髙坂篤志

野村胡堂「銭形平次捕物控 茶汲み四人娘」

■作品紹介
八五郎が追っかけてた
「茶汲み娘連続髪切り事件」で
まさかの人死にが!
それを聞いた我らが銭形の親分は早速事件を調べ始めると…。

初出:1951(昭和26)年

■出演
平次    出先拓也
八五郎   髙坂篤志
お北    大島由莉子
お瀧    藤本教子
お浪    真一涼
お伊曾   五十嵐由佳
岩吉    平居正行
申松    中澤まさとも
語り    山川琴美

山本周五郎「酔いどれ次郎八」


【作品紹介】
次郎八と千久馬は、艱難の末、罪人を上意討ちにするが、追っ手に囲まれる。
次郎八は、千久馬を逃がすため、死地に臨むが、彼には国にゆき江と言う許嫁がいた…。

1936(昭和11)年発表。

【出演】
・矢作次郎八:内匠靖明
・岡田千久馬:柏士文
・森井欣之助:出先拓也
・ゆき江:五十嵐由佳
・語り:大島由莉子
・人々:尼子真理、山川琴美、藤本教子、平居正行

野村胡堂「銭形平次捕物控 女辻斬」

■作品紹介
年の瀬も迫ったある日、
江戸を賑わす辻斬りを捕まえんと
我らが銭形平次と子分の八五郎が
大晦日の夜に動くのだが…。

初出:1954年(昭和29年)「オール讀物」2月号

■出演
平次    出先拓也
八五郎   内海祐紀
進藤孫三郎 中澤まさとも
葉賀井兼斎 呉圭崇
毬代    真一涼
語り    尼子真理

紫式部「紫式部日記」

【作品紹介】
1010年(寛弘7年)頃成立。
慣れない宮廷生活や藤原道長との思い出
清少納言らの批評などを綴る。

【出演】
・紫式部:大島由莉子
・藤原道長:呉圭崇
・清少納言:五十嵐由佳
・女房:内海祐紀、尼子真理、山川琴美

紫式部「源氏物語-若紫-」

【作品情報】
ある帝の御世のこと。
光り輝くように美しい雅な君・光源氏は
北山の寺へ祈祷に出かけられました。
そこで愛しい人に生写しの娘と会い…。

【出演】
・光源氏:内匠靖明
・若紫:五十嵐由佳
・尼君:真一涼
・少納言:内海祐紀
・語り:大島由莉子