【万葉集】額田王と大海人皇子の御歌

【大海人皇子、蒲生野で狩りをされた時、額田王の作られた歌】
あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる

(現代語訳)
紫の花が咲いている天子の御料である野原を通って
我が懐かしい君が、袖を振り、私に思う心を示していらっしゃる。
ああ、この姿を見張りが見てはいないでしょうか?

【大海人皇子の答えられた御歌】
むらさきの にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに吾恋ひめやも

(現代語訳)
ほれぼれするような、愛しい人よ。
憎いと思っているのなら、人妻であるお前をどうして私がこんなに恋い焦がれるものか。

【出演】大島由莉子、五十嵐由佳