中島敦「下田の女」

「私は、都会で恋をしたのです。
けれども、その結果は、あまりに無残なものになってしまいました。
そして、都会の皮膚のあまりの青白さにたえかねて、私は、この南の国に来たのです」

そんな男に女が言う。

「ねえ、お友達になって下さらない?」

昭和2年発表。

【出演】
私:鈴木将之
女:青山優子
女:大島由莉子
女:内海祐紀

オスカー・ワイルド「わがままな巨人」

そして季節は廻り、春になりましたが子供たちのいない庭はずっと冬のままで…。
『幸福な王子』と同時期(1888年)に発表された名作童話。

■出演
巨人     中澤まさとも

小さな男の子 五十嵐由佳

男の子A   真一涼

女の子A   山川琴美

女の子B   大島由莉子

雪      五十嵐由佳

霜      藤本教子

木      青山優子

ナレーション(NA)内海祐紀

☆脚本:山川進

ギヨーム・アポリネール「アムステルダムの水夫」

オランダの帆船アルクマール号の水夫ヘンドリックが南国産のオウムを肩に乗せ上陸すると、立派な紳士が近づいてきた。
「やあ君、そのオウムを、売るつもりはあるかね」
紳士はヘンドリックを郊外の自宅に案内するが…。

【出演】
ハリー:出先拓也
ヘンドリック:武田慎太郎
女+オウム:山川琴美
語り:青山優子

落語「親子酒」

ある親子がそろって禁酒を始めたけれど…。
どんなものでもそうですが、止めて数日は何とかなるものですが、半月も経つと「少しくらいなら」とついつい気が緩んでしまい…。
■出演
語り      平居正行
父       出先拓也
母       内海祐紀
息子      武田慎太郎

新美南吉「里の春、山の春」

まだ春を知らない坊やの鹿は、春がどんなものなのか
お父さん鹿とお母さん鹿に聞いてみます。

それでもまだ分からないまま、ある日ひとり山の中で遊んでいると
どこからか柔らかな音が聞こえてきて…

親子の温かなふれあい
動物も人間も春を待ち侘びているような
春への喜びを感じられる作品。

■出演

坊や鹿:内海祐紀

父鹿:平居正行

母鹿:山川琴美

おじいさん:武田慎太郎

語り:青山優子

海野十三「俘囚」

『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦前篇】』(文庫判)

1934年発表、名探偵・帆村荘六シリーズ。
外科の最高権威・室戸博士の妻・魚子は、愛人の松永に囁く。
「今夜、うちの人を殺してしまうわよ」
日本SF界の始祖によるエログロミステリー。

【出演】
魚子: 内海祐紀
松永:武田慎太郎
室戸博士:出先拓也
刑事:青山優子
帆村荘六: 山川琴美

坂口安吾「女忍術使い」

生前、林芙美子との交流があった坂口安吾が、彼女の死後に綴ったエッセイ。
彼女の軽やかで大胆な振る舞いは、彼の心に強く残り…
■出演
坂口安吾 出先拓也
林芙美子 真一涼
記者   平居正行
E記者  中澤まさとも

ヴァン・ルーン「聖書物語より出エジプト(エクソダス)」

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かつて、ユダヤ人は、約束の地・カナンで暮らしていたが、飢饉のためエジプトに移った。
その後、長い長い奴隷生活と都会暮らしが、彼らの信仰を壊した。
そのようにして数百年が経ち、偉大な指導者モーセが現れた。

【出演】
モーセ:呉圭崇
ファラオ:中澤まさとも
創造主:山川琴美
語り:出先拓也

ルーシー・M・モンゴメリ「汽車の男」

急遽、息子夫婦の家に汽車で向かうことになったシェルドンおばあちゃん。

初めての汽車に右往左往しながらもなんとか乗り込むことに成功。

すると、向かいに座った身なりの良い青い目の男性と、ひょんなことから会話が弾み、彼の親切に何度も助けられるのだが…。

『赤毛のアン』の著者が描く未翻訳の名作短編を作家・山川進が脚色。

■出演

シェルドン …山川琴美

汽車の男 …呉圭崇

サイラス …真一涼

ウィリアム …平居正行

車掌 …出先拓也

ナレーション…藤本教子

☆脚本:山川進

菊池寛「蠣フライ」

Amazon.co.jp: 文豪たちが書いた 食の名作短編集 : 彩図社文芸部: 本

男は列車の食堂車で、昔の恋人に似た女を見つけた。
その女は、はにかみ屋で、男の前では何も食べなかった。
ある好物を除いては…。

【出演】
健作:中澤まさとも
愛子:五十嵐由佳
ボーイ:青山優子
語り:呉圭崇

楠山正雄「鬼六」

ある村に何度橋をかけても流されてしまう川がありました。
都で名高い大工の名人は、その川に決して流れない丈夫な橋をかけて欲しいと頼まれ、引き受けたものの、あまりの川の流れの速さに驚いていると…。
「大工と鬼六」でも知られている昔話。

■出演

大工:内海祐紀

鬼六:平居正行

山の神:五十嵐由佳

語り:大島由莉子

小川未明「つじうら売りのおばあさん」

友達の家にカルタ会へ出かけた義雄さんは、おとなりのかね子さんを誘っていきました。

カルタ会も一区切りを過ぎた頃、最近子供たちの間で話題の

つじうら売りが、近くを通りがかって…。

辻占売り…占い師のようなもの。

当時は辻占菓子という、おみくじを入れた菓子を売る者もいたという。

■出演

達夫   真一涼

かね子  五十嵐由佳

男の子  藤本教子  

女の子  内海祐紀  

つじうら売り 中澤まさとも

語り  青山優子

長谷川伸「旅の里扶持」

江戸を追い出された噺家・林家正喬は、上州前橋へ。
そこで出会った芸人夫婦と一座を組むが、亭主は逃げ、残された女房も病の床についてしまう。
自称”江戸のへっぽこ真打より遥かに上”の正喬は、一人、稼ぎに出るが…?

【出演】
林家正喬/林家正蔵:中澤まさとも
蝶々屋とんぼ:出先拓也
江戸屋駒吉/お正:五十嵐由佳
宿の主:柏士文

宮沢賢治「ありときのこ」

ある日、いつものように蟻の歩哨が森の入口を見張っていると、見たことのない大きな建物が急に現れて…

ユーモア溢れる蟻目線の世界とともに、自然の繊細な情景も描かれた作品。

初出時表題:「朝に就ての童話的構図」

■出演

歩哨蟻:柏士文

伝令蟻:青山優子

子ども蟻1:藤本教子

子ども蟻2:真一涼

語り:平居正行

新美南吉「ひよりげた」

ある月夜、母さんたぬきは、ぼうやたぬきに化け方を教えようと外に出ましたが、甘えん坊のぼうやたぬきはお乳に吸い付いて離れません。
母さんたぬきはどうしたものかと…。
母と子のほのぼのしたやりとりに微笑ましさを感じられる短編。

■出演

母さんたぬき 青山優子
ぼうやたぬき 真一涼
語り     内海祐紀

太安万侶「古事記より仁徳天皇・雄略天皇」

現存する日本最古の歴史書より
聖帝と称された仁徳天皇の伝承「かまどの煙」
愛情深き雄略天皇の「赤猪子との約束」

【出演】
仁徳天皇+雄略天皇:中澤まさとも
赤猪子:内海祐紀
語り:出先拓也

H・G・ウェルズ「新加速剤」

私の盟友・ジバーン博士は数々の発明を成し遂げてきた。
そして彼はとうとう驚異の新薬を開発した!
その名は「新加速剤」
私は、彼とともに早速それを試した。
時間が足りないと嘆く現代人にとって、これは歴史的大発明となるのか、それとも…。
■出演
私 藤本教子
ジバーン博士 真一涼
警官 林佑樹
脚本:山川進

昔話「カニ寺」

むかしむかし、ある村の大きな池に、いつしかカニの化け物が住みつくようになった。
その化け物は、池にやってくる村人や、近くのお寺の和尚さんも食い殺し、池には誰も近づかなくなった。
ある時その話をひとりの和尚さんが聞いて…。

■出演
和尚:出先拓也
小僧:五十嵐由佳
化け物:平居正行
村人:武田慎太郎
村人たち:出先拓也、平居正行、武田慎太郎
語り:内海祐紀

ギルバート・K・チェスタトン「通路の人影」

アポロ劇場の楽屋裏、人気女優のオーロラ嬢が何者かに殺害される事件が起きた。
だが犯人の影を見たという証言者達の話をまとめると、容姿は皆バラバラ。
いったい誰が真実を述べているのか…。

推理ミステリーとして名高い「ブラウン神父」シリーズ。

■出演
ブラウン神父 …出先拓也

ウィルソン・シーモア卿 … 林佑樹

カトラー大尉 …平居正行

パトリック・バトラー …武田慎太郎

モンクハウス …中澤まさとも

ナレーション(NA)大島由莉子

☆脚本:山川進


山本周五郎「人情武士道」

平凡ながらも静かな落ち着いた日々を送る武士の妻の元に、姿を消した旧友が現れた。
やがて妻は、夫のある秘密を知り、あらゆる幸せが砂のように崩壊するのを感じ…。
1941年発表、人情味あふれる歴史・時代小説の巨匠の初期作。

【出演】
信子:五十嵐由佳
和枝:山川琴美
佐藤鉄之助:中澤まさとも
寺門市之進:武田慎太郎
大沼将監:林佑樹
語り:出先拓也

ウィリアム・フライヤー・ハーヴィー「炎天」

1901年8月20日、仕事が一段落したジェイムズは、炎天下に散歩へ出掛け、道中見かけた墓石の工房へと、なんとはなしに足を踏み入れた。
そこで、彼は世にも奇妙な出来事をそこで目の当たりにして…。

記録的な猛暑だった2023年。
当時も今も、気が狂いそうな暑さのなかで人は正気でいられるのか?

怪奇小説として名高い掌編。

◾出演
ジェイムズ…武田慎太郎
クリス…平居正行

⭐︎脚本:山川進