【万葉集】額田王と大海人皇子の御歌

【大海人皇子、蒲生野で狩りをされた時、額田王の作られた歌】
あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる

(現代語訳)
紫の花が咲いている天子の御料である野原を通って
我が懐かしい君が、袖を振り、私に思う心を示していらっしゃる。
ああ、この姿を見張りが見てはいないでしょうか?

【大海人皇子の答えられた御歌】
むらさきの にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに吾恋ひめやも

(現代語訳)
ほれぼれするような、愛しい人よ。
憎いと思っているのなら、人妻であるお前をどうして私がこんなに恋い焦がれるものか。

【出演】大島由莉子、五十嵐由佳

落語「紙入れ」

■作品紹介
大恩ある旦那の女房と不貞関係に堕ちてしまった新吉。

その日も旦那の目を盗んで家にやってきたのだが…。

艶笑落語として名高い古典の名作。
今も昔も不倫は文化!?

■出演
新吉  中澤まさとも
女房  尼子真理
旦那  平居正行
語り  出先拓也

堀辰雄「燃ゆる頬」

【作品紹介】
17歳の頃―
私は高等学校の寄宿舎にいた。
異性の声は、未だ知らず
友情の先にあるものも分からず
薔薇色の頬を輝かせていた。

【出演】
・私:大島由莉子
・三枝:山川琴美
・魚住:藤本教子
・娘/少年:五十嵐由佳

セアラ・オーン・ジュエット「マーサの愛しい女主人」

【作品紹介】
1897年アメリカ女性作家の短編。

不器用で人見知りな新米女中マーサ。
ある時、生涯初の真実の愛と出会い…。

著者は年上女性と亡くなるまで約30年
共同生活を送ったことでも知られる。

【出演】
・マーサ:大島由莉子
・ヘレナ・バーノン:五十嵐由佳
・ハリエット・パイン:山川琴美
・語り:内海祐紀

ロスタン「シラノ・ド・ベルジュラック」

【作品紹介】
1897年初演のフランスの戯曲
現在まで日本を含む世界中で上演。
17世紀に実在した剣豪作家が主人公。

大きく長すぎる鼻を気にするシラノは
愛するロクサーヌに思いを告げらない。
だが、ある時、彼女に呼ばれ…。

【出演】
・シラノ・ド・ベルジュラック:内匠靖明
・ロクサーヌ:五十嵐由佳
・クリスチャン:中澤まさとも
・語り:大島由莉子

横光利一「春は馬車に乗って」

■作品紹介
病床にふせる妻と看病する夫。
緩やかに訪れる妻の死をどうする事も出来ず
ただ見守る事しかできない悲しみと葛藤。
作者自身の体験を基に
夫婦の愛情と融和が描かれた名作。

初出:1927年(昭和2年)

■出演
夫:出先拓也
妻:山川琴美
語り:尼子真理

紫式部「源氏物語-若紫-」

【作品情報】
ある帝の御世のこと。
光り輝くように美しい雅な君・光源氏は
北山の寺へ祈祷に出かけられました。
そこで愛しい人に生写しの娘と会い…。

【出演】
・光源氏:内匠靖明
・若紫:五十嵐由佳
・尼君:真一涼
・少納言:内海祐紀
・語り:大島由莉子

モーパッサン「墓」

■作品紹介
ある若者が墓荒らしで逮捕された。
そして法廷では今、まさに
彼の処刑が決まろうとしていたが…。

愛に殉じ、己の信念を貫いた
男の情け深さを描いた作品。

初出:1937年

■出演
バタイユ    髙坂篤志
墓守ヴァンサン 柏士文
裁判官     呉圭崇
陪審員     中澤まさとも
検事      出先拓也
語り      内海祐紀

林芙美子「『リラ』の女達」

■作品紹介
銀座料理店「リラ」で働く女給たち。
彼女らを取り囲む日々の移ろいは
喜びも悲しみも全てが時の中に
過ぎ去っていく。

不安定な時代の中で迷いながら、
それでも懸命に生きようとする
女性たちのしなやかさが
軽やかな筆致で描かれた秀作を音声化。

■出演
直子       真一涼
お粒       五十嵐由佳
せん子      尼子真理
百合子       山川琴美
サトミ       内海祐紀
牧     出先拓也
中村       中澤まさとも
岡田       柏士文
男性客1      髙坂篤志
男性客2      呉圭崇

岡本かの子「鯉魚」

■作品紹介
京都嵐山にある臨川寺。
そこで生活する沙弥の昭青年が
いつものように鯉たちへ
生飯(さば)を与えようと川へ向かうと…。

そこで偶然出会った美少女・早百合に
心奪われるのだった。

ひそかに始まる二人の逢瀬。
だが、それに気づいた先輩僧たちは…。

■出演
昭沙弥    髙坂篤志
早百合姫   山川琴美
僧1     柏士文
僧2     呉圭崇
僧3     中澤まさとも
住持三要   出先拓也
語り     内海祐紀