泉鏡花「幼い頃の記憶」


1912(明治45)年発表。
「夢に見たのか、生れぬ前に見たのか、或は本当に見たのか」
鏡花が幼い頃に出会い、再会に胸躍らす、ある少女との心象風景。

【朗読】中澤まさとも

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

江戸川乱歩「押絵と旅する男」

1929年年発表。

夢か一時的狂気か幻か。

私は不可思議な大気のレンズ仕掛けを通して、別の世界の一隅を、ふと隙見したのかも知れない…。

「うつし世は夢、夜の夢こそまこと(乱歩)」

【朗読】中澤まさとも

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

泉鏡花「湯島の境内」

1914年(大正3年)発表。
一世を風靡した泉鏡花の代表作「婦系図」の一幕を戯曲化。
文京区「湯島天満宮」を舞台に主人公・早瀬と元芸者お蔦による涙の離別を描く。
当時、日本人の多くが二人の悲恋に涙し、作中の台詞を発したという。

【出演】
語り:呉圭崇
お蔦:朝比奈幸
早瀬:後藤ヒロキ

伊藤左千夫「隣の嫁」

中学を卒業後、実家の農家を手伝う次男坊・省作。
日々の生活に不満は無かったが、うっ屈としたものを抱え続けていた。
そんな彼も隣に住む嫁・おとよへ密かな想いを無自覚に抱いており…。

当時の結婚観を描いたとされる、若者たちのままならぬ恋心を描いた良作

初出:「ホトトギス」1908(明治41)年2月号

■出演
省作  平居正行
おとよ 山川琴美
おはま 五十嵐由佳
母   尼子真理
兄   内匠靖明
兄嫁  藤本教子
満蔵  真一涼
語り  内海祐紀

★脚本:吉岡平

シェイクスピア「テンペスト(あらし)」

【作品紹介】
邪な弟に地位を奪われ、幼い娘とある島に流れ着いたプロスペロー。
ある時、偶然、弟を乗せた船を見つけ…

1612年初演、愛と魔法の復讐劇。
シェイクスピア最後の作品と言われる。

【出演】
・プロスペロー:狭川尚紀
・ミランダ:藤田昌代
・エアリアル:杉村ちか子
・ファーディナンド:藤原聖侑
・語り:呉圭崇

ドストエフスキー「白夜-Белые ночи-」


【作品紹介】
ロシアの大文豪1848年の作。
孤独な空想家は薄幸の美女と出会い、夜の逢瀬を重ねるが…
ルキノ・ヴィスコンティ監督らにより何度も映画化。

【出演】
・孤独な男:後藤ヒロキ
・ナースチェンカ:儀武ゆう子
・青年:相原嵩明
・語り:呉圭崇

シュトルム「みずうみ」


■作品紹介

高名な文学者ラインハルト・ヴェルナー。
執筆中に手を止め、ふと手にした写真には一人の少女が写っていた。
彼はその写真に写る少女との実らなかった初恋に想いを馳せて…。
移りゆく人の心を緩やかに描いた名作をオーディオドラマ化。
初出:1849年

■出演
ラインハルト
少年時代   藤本教子
青年時代   髙坂篤志
老年時代   出先拓也
エリザベート 五十嵐由佳
母親     大島由莉子
エーリッヒ  平居正行
語り手    内海祐紀

★脚本:吉岡平

シェイクスピア「ロミオとジュリエット-Romeo and Juliet-」


【作品紹介】

1595年頃初演。
相憎む二つの家に生まれ、純粋ゆえに破滅へと疾走する若者達を描く悲劇。
物語の舞台となったイタリアのヴェローナには今もジュリエットの像が立つ。

【出演】
・ロミオ:相原嵩明
・ジュリエット:朝比奈幸
・ロレンス神父:後藤ヒロキ
・語り:呉圭崇

アルフレッド・ド・ミュッセ「戯れに恋はすまじ-On ne badine pas avec l’amour-」

【作品紹介】
女流作家ジョルジュ・サンドとのロマンスでも知られる青春の詩人ミュッセ作。
1834年発表。

思いを寄せあう幼馴染の男女二人による、恋のかけひき、当てこすり耳こすり。

本作を基にガブリエル・ピエルネが歌劇、カミーユ・サン=サーンスが劇音楽を作曲。

【出演】
・ペルディカン:髙坂篤志
・カミーユ:山川琴美
・ロゼット:藤本教子
・男爵:呉圭崇

フリードリヒ・フォン・シラー「群盗-Die Räuber-」

【作品紹介】
1781年出版、翌年初演
ヴェルディによりオペラ化。
2019年2月宝塚歌劇宙組で上演。

故郷を離れ、放蕩三昧の日々をおくるカールは己を恥じ、父モール伯爵に手紙を送る。
だが、邪悪な弟フランツの奸計にかかり…。

【出演】
・カール:内匠靖明
・フランツ:髙坂篤志
・モオル伯爵:出先拓也
・アマリア :大島由莉子

山本周五郎「酔いどれ次郎八」


【作品紹介】
次郎八と千久馬は、艱難の末、罪人を上意討ちにするが、追っ手に囲まれる。
次郎八は、千久馬を逃がすため、死地に臨むが、彼には国にゆき江と言う許嫁がいた…。

1936(昭和11)年発表。

【出演】
・矢作次郎八:内匠靖明
・岡田千久馬:柏士文
・森井欣之助:出先拓也
・ゆき江:五十嵐由佳
・語り:大島由莉子
・人々:尼子真理、山川琴美、藤本教子、平居正行

【万葉集】大伴家持と防人の恋の歌

【大伴家持の恋の歌】
百年に 老舌いでて よよむとも 我は厭わじ 恋はますとも

(現代語訳)
あなたが百歳になって、もの言う声さえも歯を漏れがちに、
はっきりしないようになっても。
嫌わずにいつまでも、ずっと愛し続けよう。
恋が募る事はあっても、あなたを捨てたりはしない。

【大海人皇子の答えられた御歌】
我が妻は いとく恋いらし のむ水にさえ見えて よに忘られず

(現代語訳)
自分の妻は、ひどく私に恋こがれているようだ。
私の飲む水にまで、影が映って見えるのだから。
真実、忘れられはしない。

【出演】山川琴美、藤本教子、大島由莉子

【万葉集】額田王と大海人皇子の御歌

【大海人皇子、蒲生野で狩りをされた時、額田王の作られた歌】
あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる

(現代語訳)
紫の花が咲いている天子の御料である野原を通って
我が懐かしい君が、袖を振り、私に思う心を示していらっしゃる。
ああ、この姿を見張りが見てはいないでしょうか?

【大海人皇子の答えられた御歌】
むらさきの にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに吾恋ひめやも

(現代語訳)
ほれぼれするような、愛しい人よ。
憎いと思っているのなら、人妻であるお前をどうして私がこんなに恋い焦がれるものか。

【出演】大島由莉子、五十嵐由佳

落語「紙入れ」


■作品紹介
大恩ある旦那の女房と不貞関係に堕ちてしまった新吉。

その日も旦那の目を盗んで家にやってきたのだが…。

艶笑落語として名高い古典の名作。
今も昔も不倫は文化!?

■出演
新吉  中澤まさとも
女房  尼子真理
旦那  平居正行
語り  出先拓也

堀辰雄「燃ゆる頬」

【作品紹介】
17歳の頃―
私は高等学校の寄宿舎にいた。
異性の声は、未だ知らず
友情の先にあるものも分からず
薔薇色の頬を輝かせていた。

【出演】
・私:大島由莉子
・三枝:山川琴美
・魚住:藤本教子
・娘/少年:五十嵐由佳

セアラ・オーン・ジュエット「マーサの愛しい女主人」

【作品紹介】
1897年アメリカ女性作家の短編。

不器用で人見知りな新米女中マーサ。
ある時、生涯初の真実の愛と出会い…。

著者は年上女性と亡くなるまで約30年
共同生活を送ったことでも知られる。

【出演】
・マーサ:大島由莉子
・ヘレナ・バーノン:五十嵐由佳
・ハリエット・パイン:山川琴美
・語り:内海祐紀

ロスタン「シラノ・ド・ベルジュラック」

【作品紹介】
1897年初演のフランスの戯曲
現在まで日本を含む世界中で上演。
17世紀に実在した剣豪作家が主人公。

大きく長すぎる鼻を気にするシラノは
愛するロクサーヌに思いを告げらない。
だが、ある時、彼女に呼ばれ…。

【出演】
・シラノ・ド・ベルジュラック:内匠靖明
・ロクサーヌ:五十嵐由佳
・クリスチャン:中澤まさとも
・語り:大島由莉子

横光利一「春は馬車に乗って」

■作品紹介
病床にふせる妻と看病する夫。
緩やかに訪れる妻の死をどうする事も出来ず
ただ見守る事しかできない悲しみと葛藤。
作者自身の体験を基に
夫婦の愛情と融和が描かれた名作。

初出:1927年(昭和2年)

■出演
夫:出先拓也
妻:山川琴美
語り:尼子真理

紫式部「源氏物語-若紫-」

【作品情報】
ある帝の御世のこと。
光り輝くように美しい雅な君・光源氏は
北山の寺へ祈祷に出かけられました。
そこで愛しい人に生写しの娘と会い…。

【出演】
・光源氏:内匠靖明
・若紫:五十嵐由佳
・尼君:真一涼
・少納言:内海祐紀
・語り:大島由莉子

モーパッサン「墓」

■作品紹介
ある若者が墓荒らしで逮捕された。
そして法廷では今、まさに
彼の処刑が決まろうとしていたが…。

愛に殉じ、己の信念を貫いた
男の情け深さを描いた作品。

初出:1937年

■出演
バタイユ    髙坂篤志
墓守ヴァンサン 柏士文
裁判官     呉圭崇
陪審員     中澤まさとも
検事      出先拓也
語り      内海祐紀

林芙美子「『リラ』の女達」

■作品紹介
銀座料理店「リラ」で働く女給たち。
彼女らを取り囲む日々の移ろいは
喜びも悲しみも全てが時の中に
過ぎ去っていく。

不安定な時代の中で迷いながら、
それでも懸命に生きようとする
女性たちのしなやかさが
軽やかな筆致で描かれた秀作を音声化。

■出演
直子       真一涼
お粒       五十嵐由佳
せん子      尼子真理
百合子       山川琴美
サトミ       内海祐紀
牧     出先拓也
中村       中澤まさとも
岡田       柏士文
男性客1      髙坂篤志
男性客2      呉圭崇