谷崎潤一郎「台所太平記」

台所太平記 -谷崎潤一郎 著|文庫|中央公論新社ある小説家が雇った女中たちの物語より。
特に忘れられない小夜と節という娘についてのお話。
森繁久弥主演など、度々、映像化。

【出演】
千倉磊吉:林佑樹
千倉讃子:青山優子
小夜:天野亜希子
節:五十嵐由佳
原田夫人:大島由莉子
語り:出先拓也

海野十三「俘囚」

『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦前篇】』(文庫判)

1934年発表、名探偵・帆村荘六シリーズ。
外科の最高権威・室戸博士の妻・魚子は、愛人の松永に囁く。
「今夜、うちの人を殺してしまうわよ」
日本SF界の始祖によるエログロミステリー。

【出演】
魚子: 内海祐紀
松永:武田慎太郎
室戸博士:出先拓也
刑事:青山優子
帆村荘六: 山川琴美

森鴎外「魔睡」

スガマサミ on Twitter: "映画『 #魔睡 』 本日18:00より、初日5/17舞台挨拶回のオンライン予約&劇場窓口にて販売開始 岩本和子さん初映画主演、ハルクから中村祐樹、スガマサミが出演! 文豪・森鴎外が催眠術を使った犯罪行為をテーマにつづった異色短編小説が原案 必見 ...

大川博士の細君は、磯貝医師に魔睡術をかけられ意識を失う。
術中、彼女の身に何が起きたのか…?
1909年発表。

【出演】
大川渉:中澤まさとも
細君:天野亜希子
杉村:鈴木将之
磯貝:呉圭崇
語り:出先拓也

田山花袋「少女病」

1907(明治40)年初出。
少女小説で青年たちを魅せしめた中年作家・杉田。
彼の極楽境は、美少女たちが同乗する満員電車であった…

【出演】
杉田古城:内匠靖明
編集長・友人:中澤まさとも
語り:出先拓也

中勘助「鳥の物語」

昭和7年連載開始
12羽の鳥達が王にとっておきの話を披露する短編集より
禿鷲が語るブッダの美しい弟子アーナンダの物語
【出演】
アーナンダ:中澤まさとも
禿鷲:出先拓也
鷲:内匠靖明
センダラの娘:天野亜希子
センダラの母:内海祐紀
語り・ブッダ:呉圭崇

谷崎潤一郎「青い花」(リモート収録)

愛する女の体の為
買い物をするという事は
まるで夢のように楽しいことではないか

『痴人の愛』へと続く、フェティシズム&マゾヒズム作品。

【出演】
岡田:呉圭崇
阿具里:天野亜希子
友人&番頭:出先拓也

※出演者それぞれが別の場所・機材で録音した作品です。

知里真志保編訳「えぞおばけ列伝 ラッコ狩り奇談」


【作品紹介】

知里真志保は、1909年アイヌの名門カンナリに生まれた言語学者、北海道大学教授。
東京帝国大学言語学科で金田一京助に師事。
姉は『アイヌ神謡集』の著者・知里幸恵。

漫画「ゴールデンカムイ」にも登場した「らっこ鍋」のエピソード。

【出演】
・若者:儀武ゆう子
・少女:朝比奈幸
・老父:相原嵩明
・酋長:後藤ヒロキ
・語り: 呉圭崇

永井荷風「踊子」


■作品紹介

浅草の一座で働く山野と内縁の妻・花枝。
彼女の妹・千代美が上京したところから物語は幕を開ける。
奔放な千代美に巻き込まれた日々を送る山野はある日、彼女からある事を告げられて…。

初出:1957(昭和32)年

■出演
山野   中澤まさとも
千代美  五十嵐由佳
花枝   藤本教子
田村   呉圭崇

☆脚本:吉岡平

永井荷風「つゆのあとさき」

【作品紹介】
放蕩と無頼の作家、1931年の作品。
昭和初期の東京・銀座を舞台に、逞しく自由と性を謳歌する女給の姿を描く。

1956年、中村登監督、杉田弘子、大木実、有馬稲子、東野英治郎出演で映画化。

【出演】
・君江:五十嵐由佳
・清岡進:中澤まさとも
・松崎:呉圭崇
・矢田:柏士文
・川島金之助:出先拓也
・運転手:髙坂篤志
・語り:大島由莉子

ヘッベル「ユディト-Judith-」

【作品紹介】
ドイツ最大の悲劇作家1840年の処女作。
旧約聖書外典【ユディト記】より
敵将を惑乱し首を取った美女の物語を脚色。
クリムト、ボッティチェリ、クラナーハ、カラヴァッジオ等、多くの画家にも描かれた。

【出演】
・ユディト:大島由莉子
・ホロフェルネス:中澤まさとも
・ミルファ:五十嵐由佳
・エーフライム:柏士文
・兵士:呉圭崇

キャサリン・マンスフィールド「一杯のお茶」

【作品紹介】
34歳の若さで亡くなった女流作家で
20世紀を代表する短編の名手による
1922年の作(原題:A Cup of Tea)。

決して美人ではない上流婦人が
冬のある日、貧しい娘をお茶に誘う。
だが、その時、夫が放った一言に…?

【出演】
・ローズマリー・フェル:大島由莉子
・スミス:五十嵐由佳
・フィリップ:中澤まさとも
・店主:呉圭崇
・語り:内海祐紀

キャサリン・マンスフィールド「燃え立つ炎」

【作品紹介】
ヴァージニア・ウルフにも認められたニュージーランドの国民的女流作家
1911年の作(原題:A Blaze)。

美しい人妻に惑乱する青年と彼女の夫の姿をユーモラスに描く。

【出演】
・マックス:中澤まさとも
・エルザ:五十嵐由佳
・ビクター:出先拓也
・語り:大島由莉子

きく名画「エドゥアール・マネ/草上の昼食」


19世紀パリの高級官僚の息子として生まれたマネ。
近代絵画の父と呼ばれていますが、当時としてはスキャンダラスな作品も発表。
1863年「草上の昼食」は、その代表。
一体、どこがマズかったのでしょうか?

【出演】
・語り:五十嵐由佳
・批評家:大島由莉子、山川琴美

【登場名画】
・マネ作「草上の昼食」「自画像」
「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」
「笛を吹く少年」「フォリー・ベルジェールのバー」
・ピーテル・パウル・ルーベンス作「三美神」
・サンドロ・ボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」

堀辰雄「燃ゆる頬」

【作品紹介】
17歳の頃―
私は高等学校の寄宿舎にいた。
異性の声は、未だ知らず
友情の先にあるものも分からず
薔薇色の頬を輝かせていた。

【出演】
・私:大島由莉子
・三枝:山川琴美
・魚住:藤本教子
・娘/少年:五十嵐由佳

モリエール「ドン・ジュアン あるいは石像の宴」

【作品紹介】
1665年発表。
伝説のプレイボーイ
ドン・ファンが起源の喜劇。
放蕩と非道の果ての運命は…?

モーツァルトのオペラ
「ドン・ジョバンニ」にも影響。
宝塚歌劇でも上演。

【出演】
・ドン・ジュアン:中澤まさとも
・スガナレル:髙坂篤志
・エルヴィール:藤本教子
・騎士:出先拓也
・シャルロット:大島由莉子
・マチュリーヌ:尼子真理
・貧者:真一涼

きく名画「フラゴナール/ぶらんこ」と「フランス革命」


18世紀、フランスで流行した芸術様式「ロココ」を代表する画家
ジャン・オノレ・フラゴナール(1732-1806年)作
甘く快楽的な作品「ぶらんこ」。

・ロココ期に流行した「雅宴画」とは?
・「ぶらんこ」のエロティック&アンモラルな意味とは?
・ロココ美術がフランス革命を呼んだ?

【出演】
・語り:大島由莉子
・貴族:山川琴美

【登場名画】
・アントワーヌ・ヴァトー「シテール島への巡礼」
・ニコラ・ランクレ「踊るカマルゴ嬢」
・フラゴナール「逢い引き」「恋人の戴冠」「ぶらんこ」
・ジャン=ピエール・ウエル「バスティーユ襲撃」

谷崎潤一郎「美男」

【作品紹介】
1916(大正5)年発表。
”天性の麗質”を持つ色魔Kは
次から次へと情婦を作り
享楽的な人生を送っていたが…

Kのモデルは谷崎の知人
「鈴川」という芸名の男。

【出演】
・K:内匠靖明
・Kの細君:山川琴美
・銘酒屋の女:五十嵐由佳
・下女:大島由莉子
・刑事:呉圭崇
・語り(谷崎):出先拓也

セアラ・オーン・ジュエット「マーサの愛しい女主人」

【作品紹介】
1897年アメリカ女性作家の短編。

不器用で人見知りな新米女中マーサ。
ある時、生涯初の真実の愛と出会い…。

著者は年上女性と亡くなるまで約30年
共同生活を送ったことでも知られる。

【出演】
・マーサ:大島由莉子
・ヘレナ・バーノン:五十嵐由佳
・ハリエット・パイン:山川琴美
・語り:内海祐紀

泉鏡花「高野聖」

【作品紹介】
1900(明治33)年発表。
泉鏡花28歳の出世作。

飛騨から信州への山越えの途中
若い僧は艶麗な怪異に出会う…。
度々映像化、歌舞伎・舞台化。

【出演】
・僧:中澤まさとも
・女:五十嵐由佳
・親仁:内匠靖明
・小男:大島由莉子
・百姓:平居正行
・薬売:呉圭崇
・語り:出先拓也

紫式部「源氏物語-若紫-」

【作品情報】
ある帝の御世のこと。
光り輝くように美しい雅な君・光源氏は
北山の寺へ祈祷に出かけられました。
そこで愛しい人に生写しの娘と会い…。

【出演】
・光源氏:内匠靖明
・若紫:五十嵐由佳
・尼君:真一涼
・少納言:内海祐紀
・語り:大島由莉子

谷崎潤一郎「悪魔」

【作品紹介】
1912年(大正元年)発表。
死への恐怖と強迫観念によって
勉学への意欲を失った佐伯。
だがある悪魔的衝動に駆られ…。

谷崎文学・悪魔主義の代表作。
2018年2月25日映画化。
(吉村界人.大野いと.前田公輝)

【出演】
・佐伯:大島由莉子
・照子:五十嵐由佳
・鈴木:山川琴美
・叔母:尼子真理
・語り:内海祐紀