ギヨーム・アポリネール「アムステルダムの水夫」

オランダの帆船アルクマール号の水夫ヘンドリックが南国産のオウムを肩に乗せ上陸すると、立派な紳士が近づいてきた。
「やあ君、そのオウムを、売るつもりはあるかね」
紳士はヘンドリックを郊外の自宅に案内するが…。

【出演】
ハリー:出先拓也
ヘンドリック:武田慎太郎
女+オウム:山川琴美
語り:青山優子

新美南吉「里の春、山の春」

まだ春を知らない坊やの鹿は、春がどんなものなのか
お父さん鹿とお母さん鹿に聞いてみます。

それでもまだ分からないまま、ある日ひとり山の中で遊んでいると
どこからか柔らかな音が聞こえてきて…

親子の温かなふれあい
動物も人間も春を待ち侘びているような
春への喜びを感じられる作品。

■出演

坊や鹿:内海祐紀

父鹿:平居正行

母鹿:山川琴美

おじいさん:武田慎太郎

語り:青山優子

宮沢賢治「ありときのこ」

ある日、いつものように蟻の歩哨が森の入口を見張っていると、見たことのない大きな建物が急に現れて…

ユーモア溢れる蟻目線の世界とともに、自然の繊細な情景も描かれた作品。

初出時表題:「朝に就ての童話的構図」

■出演

歩哨蟻:柏士文

伝令蟻:青山優子

子ども蟻1:藤本教子

子ども蟻2:真一涼

語り:平居正行

新美南吉「ひよりげた」

ある月夜、母さんたぬきは、ぼうやたぬきに化け方を教えようと外に出ましたが、甘えん坊のぼうやたぬきはお乳に吸い付いて離れません。
母さんたぬきはどうしたものかと…。
母と子のほのぼのしたやりとりに微笑ましさを感じられる短編。

■出演

母さんたぬき 青山優子
ぼうやたぬき 真一涼
語り     内海祐紀

新美南吉「赤い蝋燭」

楽天ブックス: あかいろうそく - いもと ようこ - 9784323038957 : 本

1936(昭和11)年初出。
山から里の方へ遊びにいった猿が、一本の赤いろうそくを拾いました。
猿は、赤いろうそくを花火だと思い込んでしまいました。
山の動物たちは「花火」と言う物をまだ一度も見たことがなかったので・・・。

【出演】
語り:大島由莉子
猿:柏士文
猪:鈴木将之
亀:出先拓也
いたち:五十嵐由佳

アンデルセン「みにくいアヒルの子」

みにくいあひるの子|はじめての世界名作えほん|名作・古典|本を探す|ポプラ社

デンマークの童話作家・詩人により1843年発表。
ウォルト・ディズニー・カンパニーによりアニメーション短編映画化も。

【出演】
みにくいアヒルの子: 五十嵐由佳
母:大島由莉子
別のアヒル+子供1:内海祐紀
おばさんアヒル+子供2:藤本教子
白鳥:山川琴美

☆脚本:和久悟子

夏目漱石「文鳥」

教え子の鈴木三重吉(小説家・児童文学者)のすすめで文鳥を飼い始めた漱石。
文鳥を眺めるうち、過去の忘れがたき女を夢想する。
1908(明治41)年発表。

【出演】
漱石:内匠靖明
鈴木三重吉:中澤まさとも
下女:内海祐紀
思い出の女:天野亜希子

カレル・チャペック「山椒魚戦争」

彼らは突然現れた。山椒魚に似たずんぐりとした体形に似合わぬ器用な手先。道具を与えると、たちまちそれらを使いこなし、優秀な潜水夫として働き始めた。
だが、知能と技術を発達させた彼らは、いつしか自分たちの権利を主張し始めて…。
作品を通して、人類への警鐘を鳴らし続けたカレル・チャペックの名作と名高いSF作品。
■出演
船長      出先拓也
ボンディ会長  呉圭崇
ポヴォンドラ  平居正行
フランティーク 鈴木将之
フラン幼少期  真一涼
リリー     山川琴美
アナ1     大島由莉子
アナ2     内海祐紀
アンドリアス  五十嵐由佳
☆脚本:吉岡平

ヴァージニア・ウルフ「ラピンとラピノヴァ」

1939年発表。
夫婦の愛の変化を空想のウサギに託して描く。
小説の筋や時間の枠にとらわれず、移ろいゆく意識を表現する「意識の流れ手法」で知られる著者の短編。

【出演】
ロザリンド・ソーバーン:天野亜希子
アーネスト・ソーバーン:中澤まさとも
ミセス・レジナルド・ソーバーン:山川琴美
親戚:内海祐紀
語り:出先拓也

寺田寅彦「柿の種」(朗読)

「天災は忘れた頃にやってくる」
などで知られる随筆の名手・物理学者の短文集より。

・震災後の東京
・日本の災害教育
・猫の本能と霊性
・忠犬ハチ公の死
・戦前にみた連合艦隊

【語り】
中澤まさとも
呉圭崇
出先拓也
天野亜希子
内海祐紀
内匠靖明

※出演順

中勘助「鳥の物語」

昭和7年連載開始
12羽の鳥達が王にとっておきの話を披露する短編集より
禿鷲が語るブッダの美しい弟子アーナンダの物語
【出演】
アーナンダ:中澤まさとも
禿鷲:出先拓也
鷲:内匠靖明
センダラの娘:天野亜希子
センダラの母:内海祐紀
語り・ブッダ:呉圭崇

説話集「日本霊異記」

平安時代初期に書かれた日本最古の仏教説話集より3話。
「狐を妻として子を産ませた話」
「蟹と蛙の命を救い、現世で蟹に助けられた話」
「物を奪い、悪行をして報いを受け、不思議なことのあった話」

現在の甘露は未来の鉄丸なり。

【出演】
男・牛飼い・膳臣広国:中澤まさとも
女・子供:天野亜希子
蛇・広国の父:内匠靖明
行基・閻魔:呉圭崇
語り:出先拓也

小野浩「金のくびかざり」

クリスマスイブの夜、よしこさんの家では、犬や猫たちがサンタさんを出迎える準備をしていました。
でもオウムはかごの中にいるので、何もできず少々しょんぼり。
そして真夜中にサンタさんが訪れて…。
初出:1928(昭和3)年「赤い鳥」12月号

■出演
よしこ   山川琴美
犬     平居正行
オウム   内海祐紀
サンタ   出先拓也
灯り    真一涼
コウノトリ 尼子真理
語り    五十嵐由佳

林芙美子「狐物語」

四国のある山の中に六兵衛狐という、いつも一人歩きが好きな風変わりな狐がいました。
ある雨の日、六兵衛は人間の子供たちが歩いているのを見かけ、それを追いかけると…。
初出:1947年

■出演
六兵衛狐   五十嵐由佳
少年1    真一涼
少年2    内海祐紀
少年3    尼子真理
赤兵衞    出先拓也
おじいさん  呉圭崇
村人1    中澤まさとも
村人2    平居正行
語り     大島由莉子

小川未明「春がくる前」

■作品紹介
長くて寒い冬、野原の木はさびしいのを我慢しながら、過ぎ去った春、夏、秋のことを思い出していました。
「早く春がきてくれればいい…」
そんなある日、一羽の小さなウグイスが、この木のこずえにやってきました。

初出:1921(大正10)年3月

■出演
木:出先拓也
ウグイス:五十嵐由佳
語り:藤本教子

壺井栄「木かげ」

「二十四の瞳」で知られる著者の短編。
終戦から数年後、ある一家は愛らしい猫を飼う。
一方、分断された朝鮮半島からは軍靴の音が聞こえ…。

【出演】
たつ子:大島由莉子
正子:五十嵐由佳
清子:山川琴美
大村:藤本教子
語り:尼子真理

【番外編/おうち朗読】ベアトリクス・ポター「まちねずジョニーのはなし」

田舎育ちのネズミ・チミーがひょんなことから街に迷い込んでしまい…。
そこで出会ったまちねずジョニーに都会で生きるすべを教わるが…。
どんな場所であろうと、それぞれ住み慣れた土地で暮らすのが当人たちにとって幸せだとポターは作中で説いており、
イソップ童話の「田舎のねずみと町のねずみ」をべースにしたといわれている。

【朗読】内海祐紀

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

火野葦平「紅皿」

登場人物、青い河童と赤い河童。
場所、魑魅魍魎も通らぬ、寂しいところ。
真っ赤な、木瓜の花が咲いている。

河童を愛した文豪によるト書きのない一幕物。

【出演】
・青河童:神保巴
・赤河童:後藤ヒロキ
・語り:呉圭崇

楠山正雄「ねずみの嫁入り」


ねずみ一家が、日本一のお婿さん探しに出かけます。
さてお相手は?
見つかったのでしょうか。
今年の干支でもあります、子年のエピソード。

【出演】
・お父さん、壁:出先拓也
・お母さん、雲:五十嵐由佳
・お日さま、風:内海祐紀
・語り:大島由莉子

フローベール「聖ジュリアン伝」


■作品紹介
幼い頃から狩りを好み、容赦なく獲物を仕留めていた冷酷無比なジュリアン。
成長してさらにその性格に拍車が掛かった彼は狩りの最中に鹿の王を殺してしまう。
それをきっかけに彼の人生は大きく一転して…

初出:1877年
フローベール晩年の作品。
療養中に見かけた教会のステンドグラスから着想を得たとされている。
又、モーパッサンの叔父で、彼を弟子に取り、たいそう可愛がっていたそうだ。

■出演
ジュリアン  中澤まさとも
父      平居正行
母      大島由莉子
王      呉圭崇
王女     五十嵐由佳
鹿の王/老人 出先拓也
語り     山川琴美

☆脚本:吉岡平

ベアトリクス・ポター「わるねずふたりぐみのはなし」


■作品紹介

ドールハウスに住んでいるルシンダとジェーン。
2人がドライブに出かけると、そのすきを狙ってねずみのおやゆびトムともぐもぐハンカの2匹が忍び込んでくるのだが…。

訳:おおくぼゆう

■出演
おやゆびトム  髙坂篤志
もぐもぐハンカ 大島由莉子
ルシンダ    五十嵐由佳
ジェーン    藤本教子
語り      出先拓也