小川未明「月夜とめがね」

静かな町のはずれに住んでいるおばあさんのもとに突然訪れためがね売り、そして一人の少女。

それぞれの交流が、穏やかな月夜の情景とともに優しく描かれた物語。

■出演

・おばあさん:大島由莉子

・男/女の子:真一涼

・語り:内海祐紀

オスカー・ワイルド「わがままな巨人」

そして季節は廻り、春になりましたが子供たちのいない庭はずっと冬のままで…。
『幸福な王子』と同時期(1888年)に発表された名作童話。

■出演
巨人     中澤まさとも

小さな男の子 五十嵐由佳

男の子A   真一涼

女の子A   山川琴美

女の子B   大島由莉子

雪      五十嵐由佳

霜      藤本教子

木      青山優子

ナレーション(NA)内海祐紀

☆脚本:山川進

楠山正雄「鬼六」

ある村に何度橋をかけても流されてしまう川がありました。
都で名高い大工の名人は、その川に決して流れない丈夫な橋をかけて欲しいと頼まれ、引き受けたものの、あまりの川の流れの速さに驚いていると…。
「大工と鬼六」でも知られている昔話。

■出演

大工:内海祐紀

鬼六:平居正行

山の神:五十嵐由佳

語り:大島由莉子

小川未明「つじうら売りのおばあさん」

友達の家にカルタ会へ出かけた義雄さんは、おとなりのかね子さんを誘っていきました。

カルタ会も一区切りを過ぎた頃、最近子供たちの間で話題の

つじうら売りが、近くを通りがかって…。

辻占売り…占い師のようなもの。

当時は辻占菓子という、おみくじを入れた菓子を売る者もいたという。

■出演

達夫   真一涼

かね子  五十嵐由佳

男の子  藤本教子  

女の子  内海祐紀  

つじうら売り 中澤まさとも

語り  青山優子

宮沢賢治「ありときのこ」

ある日、いつものように蟻の歩哨が森の入口を見張っていると、見たことのない大きな建物が急に現れて…

ユーモア溢れる蟻目線の世界とともに、自然の繊細な情景も描かれた作品。

初出時表題:「朝に就ての童話的構図」

■出演

歩哨蟻:柏士文

伝令蟻:青山優子

子ども蟻1:藤本教子

子ども蟻2:真一涼

語り:平居正行

新美南吉「ひよりげた」

ある月夜、母さんたぬきは、ぼうやたぬきに化け方を教えようと外に出ましたが、甘えん坊のぼうやたぬきはお乳に吸い付いて離れません。
母さんたぬきはどうしたものかと…。
母と子のほのぼのしたやりとりに微笑ましさを感じられる短編。

■出演

母さんたぬき 青山優子
ぼうやたぬき 真一涼
語り     内海祐紀

昔話「カニ寺」

むかしむかし、ある村の大きな池に、いつしかカニの化け物が住みつくようになった。
その化け物は、池にやってくる村人や、近くのお寺の和尚さんも食い殺し、池には誰も近づかなくなった。
ある時その話をひとりの和尚さんが聞いて…。

■出演
和尚:出先拓也
小僧:五十嵐由佳
化け物:平居正行
村人:武田慎太郎
村人たち:出先拓也、平居正行、武田慎太郎
語り:内海祐紀

柳田国男「日本の昔話 海の水はなぜ鹹い」

柳田国男「日本の昔話 海の水はなぜ鹹い」

「遠野物語」で知られる日本民俗学の祖による、岩手県陸中・上閉伊郡の話。
海の水が辛い理由は、昔々、ある所に住んでいた、欲張りな兄とその弟にありました。

【出演】
兄:藤本教子
弟:山川琴美
爺:内海祐紀
女房・小人:真一涼
語り:大島由莉子

堀辰雄「羽ばたき Ein Marchen」

1931年初出。
宮崎駿作品にも影響を与えたファンタジー短編。
2人の少年ジジとキキは「魔女の宅急便」のキャラクター名のルーツ。

【出演】
ジジ:山川琴美
キキ:大島由莉子
ジジの母:五十嵐由佳
髭の男:藤本教子
語り:内海祐紀

新美南吉「赤い蝋燭」

楽天ブックス: あかいろうそく - いもと ようこ - 9784323038957 : 本

1936(昭和11)年初出。
山から里の方へ遊びにいった猿が、一本の赤いろうそくを拾いました。
猿は、赤いろうそくを花火だと思い込んでしまいました。
山の動物たちは「花火」と言う物をまだ一度も見たことがなかったので・・・。

【出演】
語り:大島由莉子
猿:柏士文
猪:鈴木将之
亀:出先拓也
いたち:五十嵐由佳

アンデルセン「みにくいアヒルの子」

みにくいあひるの子|はじめての世界名作えほん|名作・古典|本を探す|ポプラ社

デンマークの童話作家・詩人により1843年発表。
ウォルト・ディズニー・カンパニーによりアニメーション短編映画化も。

【出演】
みにくいアヒルの子: 五十嵐由佳
母:大島由莉子
別のアヒル+子供1:内海祐紀
おばさんアヒル+子供2:藤本教子
白鳥:山川琴美

☆脚本:和久悟子

夢野久作「お菓子の大舞踏会」

定本 夢野久作全集 第1巻 | 夢野久作, 西原和海, 川崎賢子, 沢田安史, 谷口基 |本 | 通販 | Amazon
お菓子が大好きな五郎さんは、毎日ご飯を食べずにお菓子ばかり食べてました。
そんなある日、家中のお菓子を隠されてしまった五郎さんは、ふてくされて布団に潜ってると、偶然にもお菓子の詰め合わせが送られてきてしまいます。
全て食べ尽くし、お腹いっぱいで眠くなった五郎さんはウトウトしてしまい、気がつくと辺りは真っ暗になっていました。

暴食な少年が体験したある不思議な出来事とは…。

初出:1923年

■出演
五郎        五十嵐由佳
父         柏士文
母         内海祐紀
郵便屋&医者    出先拓也
キャラメル     山川琴美
チョコ       鈴木将之
ウエハース     大島由莉子
ドロップ      柏士文
ワッフル      出先拓也
語り       平居正行

与謝野晶子「うなぎ婆さん」

昔、ある山里におとめさんというお婆さんがありました。
このおとめさんは”うなぎ婆さん”とも呼ばれていました。
おとめ婆さんは、鰻をつかまえる名人なのです。
近頃、おとめ婆さんは、気になることがありました。

11人の子供を育てた母でもあった与謝野晶子の童話。

【出演】
おとめ:山川琴美
お花:五十嵐由佳
お作:内海祐紀
おとら:藤本教子
三八:鈴木将之
語り:大島由莉子

アンデルセン「マッチ売りの少女」

ある大晦日、貧しい少女がマッチを売って歩いていました。
ですが、一本も売れず少女は寒さで震えるばかり。
そして暖を取ろうと売り物のマッチを一本取りだして…。
アンデルセンが、極貧で育った母親をモデルに描いたといわれる創作童話。

■出演
語り:山川琴美
少女:藤本教子
祖母:五十嵐由佳
警官:柏士文

楠山正雄「花咲かじじい」

桃太郎・かちかち山・ 猿蟹合戦・舌切り雀といった日本五大昔話のひとつ
隣の爺型とも言われ、
「ここほれワンワン」というセリフには誰しも聞き覚えがあるはず…

■出演
正直おじいさん、殿さま:平居正行
欲ばりおじいさん:出先拓也
白:五十嵐由佳
語り:大島由莉子

小川未明「金の輪」

長い間病気で臥していた太郎は、ようやく外へ出られるようになりました。
ある日、太郎が外を歩いていると、見知らぬ不思議な少年と出会い…

初出:1919(大正8)年

■出演
太郎:藤本教子
語り:尼子真理

小野浩「金のくびかざり」

クリスマスイブの夜、よしこさんの家では、犬や猫たちがサンタさんを出迎える準備をしていました。
でもオウムはかごの中にいるので、何もできず少々しょんぼり。
そして真夜中にサンタさんが訪れて…。
初出:1928(昭和3)年「赤い鳥」12月号

■出演
よしこ   山川琴美
犬     平居正行
オウム   内海祐紀
サンタ   出先拓也
灯り    真一涼
コウノトリ 尼子真理
語り    五十嵐由佳

ワシントン・アーヴィング「リップ・ヴァン・ウィンクル」

19世紀アメリカ最初期の短編小説の一つ。
「アメリカ版浦島太郎」とも呼ばれる。
フランシス・フォード・コッポラが映像化。

【出演】
リップ・ヴァン・ウィンクル:中澤まさとも
ジューディス:天野亜希子
村人:内匠靖明
語り:出先拓也

楠山正雄「猫の草紙」

昔、京都の町で、ねずみのひどいいたずらに町中の人が困り、ついにお上は猫を放すようおふれを出しましたが…
御伽草子として刊行された中の一編を音声化。

■出演
町の人1・ごま塩ねずみ:柏士文
町の人2・若いねずみ:真一涼
町の人3・背中の曲がったねずみ:藤本教子
頭の白いねずみ・白猫:内海祐紀
お上・和尚:出先拓也
ナレーション:呉圭崇

田中貢太郎「火傷した神様」

まだ人と神の交流があった時代
来宮様という、大変お酒好きな神様がしこたま酒を飲んで、鳥居の前で酔い潰れてしまい…。

■出演
来宮(くのみや)さま 出先拓也
私         出先拓也
雉         藤本教子
女         藤本教子
村人1 真一涼
村人2 山川琴美
語り  大島由莉子

林芙美子「狐物語」

四国のある山の中に六兵衛狐という、いつも一人歩きが好きな風変わりな狐がいました。
ある雨の日、六兵衛は人間の子供たちが歩いているのを見かけ、それを追いかけると…。
初出:1947年

■出演
六兵衛狐   五十嵐由佳
少年1    真一涼
少年2    内海祐紀
少年3    尼子真理
赤兵衞    出先拓也
おじいさん  呉圭崇
村人1    中澤まさとも
村人2    平居正行
語り     大島由莉子