【万葉集】額田王と大海人皇子の御歌

【大海人皇子、蒲生野で狩りをされた時、額田王の作られた歌】
あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる

(現代語訳)
紫の花が咲いている天子の御料である野原を通って
我が懐かしい君が、袖を振り、私に思う心を示していらっしゃる。
ああ、この姿を見張りが見てはいないでしょうか?

【大海人皇子の答えられた御歌】
むらさきの にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに吾恋ひめやも

(現代語訳)
ほれぼれするような、愛しい人よ。
憎いと思っているのなら、人妻であるお前をどうして私がこんなに恋い焦がれるものか。

【出演】大島由莉子、五十嵐由佳

竹久夢二「絵入り小唄集 どんたく」


【作品紹介】
画家、詩人、作家、デザイナー…
大正ロマンのマルチアーティスト竹久夢二。
29歳で発表した処女出版詩集『どんたく』から4詩をイラストと共に紹介。

・紡車(いとぐるま)
・かくれんぼ
・みしらぬしまへ
・宵待草(よいまちぐさ)

【出演】
大島由莉子、五十嵐由佳