直木三十五「宮本武蔵」

剣聖・宮本武蔵の青年期から死までの求道を吉岡一門との一乗寺決闘、巌流・佐々木小次郎との心理戦などを通して描く。

「直木賞」は直木三十五死後の昭和10年、文藝春秋社長・菊池寛により設置。

【出演】
宮本武蔵:内匠靖明
語り:後藤ヒロキ
新免無二斎:呉圭崇
吉岡の門弟、青木城右衛門:中澤まさとも
吉岡の門弟:出先拓也

【番外編/おうち朗読】永倉新八「新撰組顛末記」


新撰組二番隊組長・永倉新八が維新後、小樽新聞社の記者に口述した回顧録より、新撰組の名を轟かせた死闘「池田屋事件(元治元年)」。

近藤勇、土方歳三、沖田総司、原田左之助、藤堂平助ら幹部たちの姿が生々しく語られる。

【朗読】内匠靖明

※出演者の自宅で録音した朗読作品です。

アーサー王物語「サー・ガウェインの結婚」(リモート収録)

騎士ガウェインは、アーサー王の甥であり、円卓騎士団の中で最も賢明で名高い騎士の一人でした。
また、朝から正午まで力が3倍になるという不思議な能力を持っていました。

そして、彼の妻にも不思議な過去がありました。

【出演】
・ガウェイン 内匠靖明
・醜女:山川琴美
・邪悪な騎士:出先拓也
・語り:呉圭崇

※出演者が自宅で録音した作品です。

アーサー王物語「アーサー王の結婚と円卓騎士団の結成」(リモート収録)

5世紀から6世紀のブリトン人の王、アーサー・ペンタゴン。
聖剣エクスカリバーを携えブリテン島から侵略者たちを退けた。

絶世の美女グィネヴィアとの結婚
万能の魔術師マーリンらによる「円卓騎士団の結成」
それは、栄華の極みか欠損の兆しか…

【出演】
・アーサー王、ガウェイン:内匠靖明
・魔術師マーリン:出先拓也
・ランスロット:中澤まさとも
・語り:呉圭崇

※出演者が自宅で録音した作品です。

篠田鉱造「幕末百話」

1902年「報知新聞」に連載された幕末維新期の回顧談集。
庶民たちが体験した時代の激変をジャーナリスト・新聞記者の篠田鉱造が記す。

【出演】
・浮世床 ちょんまげ話:呉圭崇
・御一新前後の肉食:朝比奈幸
・維新前後 刀商と西洋人:神保巴
・正月の夜 江戸の物騒:後藤ヒロキ

中島敦「名人伝」

かつて趙の邯鄲に紀昌という男がいた。
彼は天下一の弓名人を志し名手と名高い飛衛のもとに弟子入りを志願するのだが…。
「名人とは何か?」
著者が読み手に解釈を委ねた寓話的作品として評されており、又、遺作ともいわれている。

■出演
紀昌 内匠靖明
飛衛 柏士文
甘蠅 出先拓也
妻  藤本教子
知人 平居正行
盗人 真一涼
語り 大島由莉子

☆脚本:吉岡平

谷崎潤一郎「麒麟」

儒教の祖・孔子。
彼の聖人が生まれた時、麒麟が現れたと言う。

【吾未だ徳を好むこと、 色を好むが如くする者を見ざる也】(論語より)

耽美派谷崎ならではの孔子譚。
1910(明治43)年発表の初期短編。

【出演】
孔子:呉圭崇
霊公: 後藤ヒロキ
南子:朝比奈幸
語り:呉圭崇
女官、民:神保巴

小泉三申「明智光秀」

嗚呼彼の明智光秀たるもの
豈に必ずしも「主殺しの大罪人」として唾棄すべき人ならんや。
「忠」の一字を以て、武門無二の至宝と為せる戦国時代に当り、いやしくも思慮あり、鑑識ある者、誰れか好んで罪悪の犬馬となり、不臣の門に赴くを為さんや。
(※著者緒説より抜粋)

【出演】
明智光秀:いとうさとる
織田信長:呉圭崇
語り:出先拓也

菊池寛「形」

■作品紹介
戦国時代、槍の名手として名を馳せた侍大将・中村新兵衛は合戦で猩々緋(しょうじょうひ)の陣羽織と唐冠櫻金(とうかんえいきん)の兜を身に着けており、敵兵はその姿を見るだけで震え上がり逃げていった。
そんな彼が合戦前日に自身が養育係として育ててきた若君からある相談を受けて…。
「まずは形から」その言葉がこれほど響く作品は中々ないでしょう。

■出演
中村新兵衛 出先拓也
若武者   真一涼
敵兵一   内匠靖明
敵兵二   平居正行
語り    大島由莉子

☆脚本:吉岡平

幸田露伴「運命」

■作品紹介
中国の古典「明史」をもとに作られた歴史小説で明の創始者・洪武帝が後継者を孫の建文帝に譲ったことから起きた建文帝とその叔父・燕王(後の永楽帝)の権力争いが描かれている。

原文は漢文書き下し調で当時の人々も読み解くのが非常に難解だったという。

元のタイトルは 中国における運命、店名を意味する語「定数」だったとのこと。

作家・田中芳樹も「運命」を題材にした作品を書いている。

建文帝    中澤まさとも
幼少時代   山川琴美
洪武帝    出先拓也
方孝孺    平居正行
燕王(永楽帝)呉圭崇
語り     大島由莉子

☆脚本:吉岡平

唯円「歎異抄」


【作品紹介】
浄土真宗宗祖、親鸞死後、師の教えと異なった教えが伝えられていることを嘆いた弟子によって記された。
対話形式の九条と十三条を抜粋。

【出演】
・親鸞:出先拓也
・唯円:髙坂篤志

野村胡堂「銭形平次捕物控 茶汲み四人娘」

■作品紹介
八五郎が追っかけてた
「茶汲み娘連続髪切り事件」で
まさかの人死にが!
それを聞いた我らが銭形の親分は早速事件を調べ始めると…。

初出:1951(昭和26)年

■出演
平次    出先拓也
八五郎   髙坂篤志
お北    大島由莉子
お瀧    藤本教子
お浪    真一涼
お伊曾   五十嵐由佳
岩吉    平居正行
申松    中澤まさとも
語り    山川琴美

山本周五郎「酔いどれ次郎八」


【作品紹介】
次郎八と千久馬は、艱難の末、罪人を上意討ちにするが、追っ手に囲まれる。
次郎八は、千久馬を逃がすため、死地に臨むが、彼には国にゆき江と言う許嫁がいた…。

1936(昭和11)年発表。

【出演】
・矢作次郎八:内匠靖明
・岡田千久馬:柏士文
・森井欣之助:出先拓也
・ゆき江:五十嵐由佳
・語り:大島由莉子
・人々:尼子真理、山川琴美、藤本教子、平居正行

野村胡堂「銭形平次捕物控 女辻斬」

■作品紹介
年の瀬も迫ったある日、
江戸を賑わす辻斬りを捕まえんと
我らが銭形平次と子分の八五郎が
大晦日の夜に動くのだが…。

初出:1954年(昭和29年)「オール讀物」2月号

■出演
平次    出先拓也
八五郎   内海祐紀
進藤孫三郎 中澤まさとも
葉賀井兼斎 呉圭崇
毬代    真一涼
語り    尼子真理

紫式部「紫式部日記」

【作品紹介】
1010年(寛弘7年)頃成立。
慣れない宮廷生活や藤原道長との思い出
清少納言らの批評などを綴る。

【出演】
・紫式部:大島由莉子
・藤原道長:呉圭崇
・清少納言:五十嵐由佳
・女房:内海祐紀、尼子真理、山川琴美

紫式部「源氏物語-若紫-」

【作品情報】
ある帝の御世のこと。
光り輝くように美しい雅な君・光源氏は
北山の寺へ祈祷に出かけられました。
そこで愛しい人に生写しの娘と会い…。

【出演】
・光源氏:内匠靖明
・若紫:五十嵐由佳
・尼君:真一涼
・少納言:内海祐紀
・語り:大島由莉子

山本周五郎「日日平安」

【作品紹介】
1958年刊行。
素寒貧の空腹浪人がお家騒動に遭遇。
仕官の道を開こうとするが…?

黒澤明監督の映画「椿三十郎」原作。
(2007年森田芳光監督版公開)

【出演】
・菅田平野:内匠靖明
・井坂十郎太:中澤まさとも
・おの女:山川琴美
・千鳥:五十嵐由佳
・黒藤源太夫:柏士文
・若侍:髙坂篤志、平居正行
・語り:大島由莉子

吉田兼好「徒然草-四十五段、六十八段-」

【作品紹介】
日本三大随筆の一つより

・榎木の僧正(四十五段)
・筑紫の押領使(六十八段)

深く信をいたしぬれば
かかる徳もありけるにこそ…

【出演】
・吉田兼好:内海祐紀
・良覚僧正:呉圭崇
・押領使:大島由莉子
・賊:出先拓也
・賊:柏士文
・??:中澤まさとも
・??:髙坂篤志
・女:尼子真理、五十嵐由佳、真一涼、山川琴美

岡本かの子「鯉魚」

■作品紹介
京都嵐山にある臨川寺。
そこで生活する沙弥の昭青年が
いつものように鯉たちへ
生飯(さば)を与えようと川へ向かうと…。

そこで偶然出会った美少女・早百合に
心奪われるのだった。

ひそかに始まる二人の逢瀬。
だが、それに気づいた先輩僧たちは…。

■出演
昭沙弥    髙坂篤志
早百合姫   山川琴美
僧1     柏士文
僧2     呉圭崇
僧3     中澤まさとも
住持三要   出先拓也
語り     内海祐紀

小泉八雲「破約-OF A PROMISE BROKEN-」

【作品紹介】
1901年出版『日本雑記』より。

「決して再婚はしない」

武士は、死の床にある妻に誓う。
だが、その約束が破られた時…。

【出演】
・夫:柏士文
・妻:内海祐紀
・後妻:五十嵐由佳
・武士:中澤まさとも、呉圭崇
・語り:内匠靖明

司馬遷「史記-蒙恬列伝-」

【作品紹介】
秦の名将・蒙恬。
祖父・蒙驁から秦に仕え、父の蒙武、
弟の蒙殻とともに、天下統一に貢献。

だが、始皇帝の死後
悪臣たちの陰謀によって・・・

【出演】
・語り:中澤まさとも
・蒙恬:内匠靖明
・趙高:出先拓也
・李斯:柏士文
・始皇帝:呉圭崇